糞便に用いる検査法はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番
解説
SudanⅢ染色法は便中の脂肪滴を検出する脂肪便検査に、抗ヒトヘモグロビンイムノクロマト法は便潜血検査にそれぞれ用いられます。Guthrie法、スルホサリチル酸法、ジアゾカップリング法はそれぞれ濾紙血、尿、尿検体に使用される検査法であり、便検体には適しません。
選択肢ごとの解説
- 1. Guthrie法は、新生児マススクリーニングの一環として、主に濾紙血を用いて先天性代謝異常症(例: フェニルケトン尿症)を検出する検査法であり、便検体には適用されません。正しくは:この検査は濾紙血検体に使用されます。選びやすい理由:検査法名だけを見ると、何に使うかすぐには判断しにくいかもしれません。混同注意:他の一般的な検査法と混同しやすい。
- 2. 正解。SudanⅢ染色法は、便中の脂肪滴を染色することで、脂肪便の有無やその程度を評価する検査法であり、膵外分泌機能不全や吸収不良症候群の診断に用いられます。便検体に適用されます。
- 3. スルホサリチル酸法は、尿中のタンパク質(主にアルブミン)を検出するために用いられる定性検査法です。便検体の検査には適しません。正しくは:この検査は尿検体に使用されます。選びやすい理由:タンパク質を検出する検査法であるため、他の体液検査と混同する可能性があります。混同注意:尿タンパクの検査法と混同しやすい。
- 4. ジアゾカップリング法は、主に尿中のウロビリノーゲンやビリルビンなどの測定に用いられる化学反応を利用した検査法です。便検体には適用されません。正しくは:この検査は尿検体に使用されます。選びやすい理由:化学反応を利用した検査法であるため、特定の検体への適用を忘れがちです。混同注意:尿検査の項目と混同しやすい。
- 5. 正解。抗ヒトヘモグロビンイムノクロマト法は、便潜血検査に用いられる代表的な免疫学的検査法です。ヒトヘモグロビンに特異的な抗体を用いて、便中の微量な血液を検出します。便検体に適用されます。
国試ポイント
臨床検査技師国家試験では、各検査法がどの検体(血液、尿、便、髄液など)に適用されるか、そしてその検査が何を目的としているかを正確に理解しているかが問われます。特に、検体と検査法の組み合わせを誤答肢として提示することで、受験者の知識の確実性を試します。
混同注意
各検査法がどの検体に用いられるかという基本的な知識が混同されやすい。特に尿検査と便検査の項目は類似点も多いため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、まず各選択肢の検査法が「どの検体」に用いられるか、そして「何を検出・測定する」検査法なのかを正確に判断することが重要です。
関連知識
検体と検査法の適切な組み合わせ、各検査法の原理と検出対象物質、臨床的意義。