検査や投薬の種類・量に関わらず、病気の種類と入院日数に応じて医療費が決められる診療報酬計算の方式を指す用語はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
DPC(Diagnosis Procedure Combination)は、診断群分類と診療行為の組み合わせに基づいて入院医療費を包括的に算定する日本の診療報酬制度です。特定の疾病と入院期間に応じて、検査や投薬の種類・量に関わらず定額の医療費が決定されるという問題文の説明に完全に合致します。
選択肢ごとの解説
- 1. APACHEはICU患者の重症度を評価するスコアリングシステムであり、診療報酬の計算方式ではありません。正しくは:このスコアは患者の生理学的状態や慢性疾患に基づいて予後を予測するために使用されます。選びやすい理由:医療現場で用いられる略語であるため、専門用語として正しいものと誤認される可能性があります。混同注意:DPC制度とは異なり、医療費の算定方法ではなく、臨床的な患者評価ツールです。
- 2. 正解。DPCは、特定の診断群分類と診療行為の組み合わせに基づき、入院医療費を包括的に定額で算定する日本の診療報酬制度です。選択肢の説明と完全に一致します。
- 3. GCPは医薬品の臨床試験の実施に関する基準であり、診療報酬の計算方式ではありません。正しくは:これは、臨床試験の計画、実施、記録、報告が倫理的かつ科学的に適切に行われることを保証するための国際的な品質基準です。選びやすい理由:医療倫理や臨床研究に関連する重要な用語であるため、医療制度全般に関わるものと錯覚しやすいです。混同注意:DPC制度とは異なり、診療報酬ではなく、臨床試験の質を保証するための規制です。
- 4. SOPは標準作業手順書を指し、特定の業務を遂行するための詳細な手順を記述した文書であり、診療報酬の計算方式ではありません。正しくは:組織内での業務の一貫性と品質を保つために作成されます。選びやすい理由:医療機関を含む様々な組織で品質管理や業務効率化のために広く用いられる用語であるため、医療制度の一部と誤解される可能性があります。混同注意:DPC制度とは異なり、診療報酬ではなく、組織内の業務手順に関する文書です。
- 5. TQCは総合的品質管理を意味し、企業全体で品質向上を目指す経営管理手法であり、診療報酬の計算方式ではありません。正しくは:製品やサービスの品質を継続的に改善するために、組織のあらゆる部門が関与する管理システムです。選びやすい理由:品質管理は医療機関でも重要視されるため、医療制度に関連する概念と捉えられやすいです。混同注意:DPC制度とは異なり、診療報酬ではなく、品質管理の経営哲学です。
国試ポイント
医療制度における診療報酬の計算方式、特にDPC制度の基本的な定義と特徴を正確に理解しているかを問う問題です。各選択肢の略語が何を意味し、どのような文脈で使われるかを把握していることが重要です。
混同注意
医療現場で使われる様々な略語(APACHE、GCPなど)と混同しやすいですが、それぞれが指す内容(重症度評価、臨床試験基準、診療報酬制度など)を区別することが求められます。
次に同じ論点が出たら
DPC制度の対象となる疾患、DPC/PDPSの算出方法、出来高払いとの違い、DPC制度導入の目的と課題。
関連知識
医療保険制度、診療報酬制度(出来高払い、DPC/PDPS)、医療安全、品質管理、臨床試験の基準について。