純水製造の基本原理でないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
活性炭吸着法は、主に水中の有機物や塩素などを除去するのに用いられますが、無機塩類やイオン性物質を除去する能力は低く、純水製造の主要な原理とは言えません。純水は、イオン性物質の大部分が除去された水であり、活性炭吸着のみでは達成できません。
選択肢ごとの解説
- 1. 蒸留法は、水を加熱して蒸発させ、その蒸気を冷却・凝縮させることで、不揮発性の不純物(イオン、有機物の一部、微生物など)を除去し、純水を製造する主要な原理の一つです。選びやすい理由:一般的な純水製造法として知られているため。混同注意:他の水処理法との区別。原理を理解していれば混同は少ない。
- 2. 逆浸透法は、半透膜を用いて水に圧力をかけることで、水分子のみを透過させ、溶解性のイオン、有機物、微生物などを除去し、純水を製造する主要な原理の一つです。選びやすい理由:比較的新しい技術であり、効率的な純水製造法として認識されているため。混同注意:通常の浸透圧の概念と逆である点。膜ろ過全般。
- 3. イオン交換法は、イオン交換樹脂を用いて水中の陽イオンや陰イオンを吸着除去し、水素イオンと水酸化物イオンに置き換えることで純水を製造する主要な原理の一つです。選びやすい理由:ラボや病院で広く使われている純水製造法として知られているため。混同注意:他の吸着原理との混同。イオン交換が化学反応であることを理解する。
- 4. 正解。活性炭吸着法は、水中の有機物、残留塩素、色、臭いなどを吸着除去するのに有効ですが、イオン性物質の除去には適しておらず、純水製造の主要な原理とは言えません。一般的に前処理として用いられます。正しくは:活性炭吸着法は、純水製造の主要な原理としては適切ではありません。主に前処理や特定不純物(有機物、塩素など)の除去に用いられます。選びやすい理由:水処理フィルターなどでよく使われるため、水質改善全体で重要な方法だと誤解しやすい。混同注意:水質浄化の広範な概念と、純水製造という特定の目的。
- 5. 連続再生電気脱イオン法(EDI)は、イオン交換樹脂とイオン交換膜、電気を組み合わせて、連続的に水中のイオンを除去し純水を製造する、近年普及している主要な原理の一つです。選びやすい理由:先進的な純水製造法として知られているため。混同注意:単なる電気分解やイオン交換法との区別。連続再生という特徴を理解する。
国試ポイント
純水製造法の主要な原理(蒸留、逆浸透、イオン交換、電気脱イオン)を覚える。活性炭吸着は前処理や特定不純物の除去に用いられるが、純水製造そのものには適さない点を理解する。
混同注意
活性炭吸着は、あくまで純水製造プロセスの『前処理』や『特定不純物除去』の段階で用いられるものであり、『主要な原理』ではない。純水製造の主目的はイオンの除去にあるため、イオン除去能力が低い活性炭吸着は主要原理にはなりえない。
次に同じ論点が出たら
「主要な原理」という文言に注目し、水中の無機塩類(イオン)を効果的に除去できる方法かどうかで判断する。
関連知識
超純水製造は、純水に加えてさらに高度な不純物除去(微粒子、TOC、微生物など)を行った水であり、一般的に逆浸透水やイオン交換水をさらに精製する。用途に応じて適切な純水・超純水製造法を選択する。