医療機関での診断に至る手順で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
疾患の診断プロセスは、まず患者から情報を得る医療面接から始まり、次に身体所見を評価する身体診察、その後、診断の絞り込みや疾患の有無を確認するためのスクリーニング検査、最後に特定の疾患を確定するための特殊検査という段階を順に進むのが最も効率的かつ合理的です。この順序は、患者負担を最小限に抑えつつ、精度高く診断に至るための基本的な流れとなります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。医療面接で病歴を聴取し、身体診察で客観的所見を確認後、疑わしい疾患を絞り込むためにスクリーニング検査を行い、最終的に確定診断や詳細評価のために特殊検査を行うのが、最も論理的で効率的な診断プロセスであるため、正しいです。選びやすい理由:この選択肢が診断プロセスとして最も一般的で効率的な順序を示しているため、知識があれば迷わず選択できます。混同注意:他の検査順序との混同。特にスクリーニング検査と特殊検査の位置が逆になるパターン。
- 2. 特殊検査は特定の疾患を確定する目的で行われるため、スクリーニング検査よりも前に行うのは非効率的であり、患者への負担も大きくなる可能性があります。まず一般的なスクリーニング検査で絞り込みを行うのが適切です。正しくは:医療面接 → 身体診察 → スクリーニング検査 → 特殊検査選びやすい理由:特殊検査が診断に重要であるという認識から、早期に実施すべきだと考える誤解。混同注意:スクリーニング検査と特殊検査の目的と順序。
- 3. 医療面接は診断プロセスの最初のステップであり、患者からの情報収集なくして身体診察や検査に進むのは不適切です。問診で得られる情報は診断の方向性を決定する上で不可欠です。正しくは:医療面接 → 身体診察 → スクリーニング検査 → 特殊検査選びやすい理由:身体診察を最初に行うことで、客観的な所見から診断を始めたいと考える誤解。混同注意:診断プロセスの開始点。
- 4. 医療面接と身体診察は、スクリーニング検査や特殊検査に先行して行われるべき基本中の基本です。検査の前に患者の情報を十分に収集し、身体の状態を把握することが診断の第一歩です。正しくは:医療面接 → 身体診察 → スクリーニング検査 → 特殊検査選びやすい理由:スクリーニング検査の効率性を過度に重視し、いきなり検査から入る方が早いと考える誤解。混同注意:診断プロセスの開始点と、検査の優先順位。
- 5. 医療面接が診断プロセスの最初に行われるべきステップであるため、スクリーニング検査よりも後に位置するのは不適切です。患者からの情報収集が診断の基盤となります。正しくは:医療面接 → 身体診察 → スクリーニング検査 → 特殊検査選びやすい理由:スクリーニング検査の重要性を認識しつつも、医療面接の開始位置を見誤るパターン。混同注意:診断プロセスの開始点と、スクリーニング検査と医療面接の順序。
国試ポイント
医療機関における疾患診断の基本的な流れと、各プロセスの位置づけを理解することが重要です。
混同注意
スクリーニング検査と特殊検査の順序が混同しやすいですが、スクリーニングは広く対象を絞り込むための一次的な検査であり、特殊検査は特定の疾患をより詳細に調べるための二次的な検査です。
次に同じ論点が出たら
同様の診断プロセスを問う問題が出題された際は、患者負担の少なさ、診断効率、非侵襲性から侵襲性への移行、費用対効果を意識した順序になっているかを確認して判断します。
関連知識
問診(医療面接)の重要性、スクリーニング検査の意義(感度・特異度)、確定診断における特殊検査の役割、診断アルゴリズムの概念など。