試験管法の交差適合試験で使用する試薬はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・4番
解説
交差適合試験(特に間接抗グロブリン法)では、抗体検出の感度を高めるための『反応増強剤』と、抗原抗体反応の凝集を検出するための『抗ヒトグロブリン試薬』が必須です。抗A試薬はABO血液型判定に、O型赤血球試薬やスクリーニング赤血球試薬は不規則抗体検査に使用されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 抗A試薬はABO式血液型判定(オモテ試験)に用いられる試薬であり、交差適合試験では使用しません。正しくは:抗A試薬はABO血液型判定の試薬である。選びやすい理由:血液型検査に関連する試薬であるため、選択肢に迷う可能性がある。混同注意:血液型判定の試薬と輸血前検査の試薬を混同しやすい。
- 2. 正解。交差適合試験では、感度を高め、抗体の検出を促進するために反応増強剤(例:LISS、PEGなど)が頻繁に用いられます。
- 3. O型赤血球試薬は、不規則抗体スクリーニングや同定試験に用いられる標準赤血球であり、交差適合試験では使用しません。交差適合試験では、実際に輸血する患者検体と供血者赤血球を用います。正しくは:O型赤血球試薬は不規則抗体スクリーニング・同定試験に用いられる試薬である。選びやすい理由:赤血球を使用する検査であるため、関連があるように思える。混同注意:不規則抗体スクリーニング試薬と交差適合試験で使用する試薬を混同しやすい。
- 4. 正解。交差適合試験の主要なステップとして、間接抗グロブリン試験(クームス試験)が含まれます。この際に、抗体と感作赤血球との反応を検出するために抗ヒトグロブリン試薬(クームス血清)が必須です。
- 5. スクリーニング赤血球試薬は、患者血清中の不規則抗体を検出するために使用される試薬であり、交差適合試験とは目的が異なります。交差適合試験では、患者血清と供血者赤血球を直接反応させます。正しくは:スクリーニング赤血球試薬は不規則抗体スクリーニングに用いられる試薬である。選びやすい理由:輸血関連検査の試薬であるため、混同しやすい。混同注意:不規則抗体スクリーニング試薬と交差適合試験で使用する試薬を混同しやすい。
国試ポイント
輸血前検査における交差適合試験の具体的な手順と使用試薬について問われています。特に、間接抗グロブリン法をベースとした交差適合試験の原理と試薬を理解しているかがポイントです。
混同注意
ABO血液型判定試薬、不規則抗体スクリーニング・同定試薬と交差適合試験の試薬を混同しやすい。それぞれの検査の目的と手順を明確に区別して覚える必要がある。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、交差適合試験のどのステップで、どのような目的で各試薬が使用されるかを確認する。例えば、試験管法の各フェーズ(室温、37℃、間接クームス)で何が起こっているか、どのような試薬がそのフェーズで働くか、という視点を持つ。
関連知識
輸血前検査のステップ(ABO/Rh血液型判定、不規則抗体スクリーニング、交差適合試験)とその目的、それぞれの検査で使用される試薬と原理。間接抗グロブリン試験の原理(感作、洗浄、抗グロブリン抗体添加、遠心、判定)。反応増強剤の種類と作用機序(LISS、PEG、Bromelinなど)。