血液中で蛋白質と結合して存在しているのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
ビリルビンは、特に間接ビリルビン(非抱合型ビリルビン)が脂溶性で水に溶けにくい性質を持つため、血液中を移動する際にはアルブミンという輸送タンパク質と強く結合して運ばれます。これは肝臓での処理を受けるために必須の輸送形態です。
選択肢ごとの解説
- 1. 尿素は水溶性で、主に血液中で遊離した状態で存在し、タンパク質と特異的に結合することはありません。正しくは:尿素は主に水溶性で、遊離した状態で腎臓から排泄されます。選びやすい理由:体内の代謝産物として広く知られているため、一般的な物質として選択肢に入ることがあります。混同注意:他の窒素含有代謝産物
- 2. アンモニアは通常、血液中で非常に低濃度で存在し、タンパク質と結合するよりも、速やかに尿素回路で処理されるか、アンモニウムイオンとして緩衝作用に関与します。正しくは:アンモニアは毒性が強いため、速やかに尿素に変換されて無毒化されます。選びやすい理由:窒素代謝物であり、毒性が知られているため、何らかの形で輸送されると誤解されることがあります。混同注意:尿素
- 3. クレアチンは筋肉細胞に多く存在し、リン酸化されてクレアチンリン酸としてエネルギー貯蔵に関与しますが、血液中ではタンパク質と結合して輸送される主要な形態ではありません。正しくは:クレアチンは筋肉内でエネルギー貯蔵に関わり、血液中では遊離の形で輸送されます。選びやすい理由:クレアチニンと混同しやすく、また筋肉との関連から重要な物質だと認識されがちです。混同注意:クレアチニン
- 4. 正解。間接ビリルビン(非抱合型ビリルビン)は水に溶けにくいため、血液中では主にアルブミンと結合して肝臓まで運ばれます。これはその輸送形態として非常に重要です。混同注意:直接ビリルビン
- 5. クレアチニンは筋肉のクレアチンから生成される老廃物で、血液中ではほとんどタンパク質と結合せず、遊離の状態で腎臓から濾過・排泄されます。正しくは:クレアチニンは水溶性で、主に遊離した状態で腎臓から排泄されます。選びやすい理由:腎機能の指標としてよく測定されるため、体内で重要な物質と認識されやすいです。また、クレアチンと混同されやすいです。混同注意:クレアチン
国試ポイント
生体内の物質がどのような形態で血液中を輸送されるか、特に脂溶性物質の輸送メカニズム(タンパク質との結合)について理解しているかを問う問題です。各物質の代謝経路や物理化学的性質を把握しているかが重要になります。
混同注意
アルブミンと結合する物質として、脂肪酸、薬剤(ワルファリンなど)、金属イオンなども混同される可能性があります。また、直接ビリルビンと間接ビリルビンの違いを理解していないと誤解が生じやすいです。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、まず各物質の溶解性(水溶性か脂溶性か)を考えます。脂溶性で水に溶けにくい物質は、通常、血液中の輸送タンパク質(主にアルブミン)と結合して運ばれると判断します。
関連知識
アルブミンの機能(膠質浸透圧維持、輸送機能)、ビリルビンの代謝経路(生成、肝臓への輸送、抱合、排泄)、黄疸の種類と原因。