糖タンパク質ホルモンはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4・5番
解説
黄体形成ホルモン (LH) と甲状腺刺激ホルモン (TSH) は、ゴナドトロピン(LH, FSH)およびTSH、hCGといった糖タンパク質ホルモンファミリーに属します。これらのホルモンは、共通のαサブユニットとそれぞれ固有のβサブユニットから構成される異種二量体構造を持ち、糖鎖が付加されています。サイロキシンはアミノ酸誘導体、成長ホルモンとプロラクチンは単純タンパク質ホルモンです。
選択肢ごとの解説
- 1. サイロキシンはアミノ酸誘導体ホルモンであり、チロシンから合成されます。糖タンパク質ではありません。正しくは:サイロキシンはアミノ酸誘導体ホルモンである。選びやすい理由:ホルモンの一種であるため、他のホルモンとの区別が曖昧な場合、誤って選ぶ可能性があります。混同注意:他のペプチドホルモンやステロイドホルモン、糖タンパク質ホルモンと構造を混同する可能性があります。
- 2. 成長ホルモンはタンパク質ホルモンですが、糖鎖を持たない単純タンパク質ホルモンであり、糖タンパク質ではありません。正しくは:成長ホルモンは単純タンパク質ホルモンである。選びやすい理由:「タンパク質ホルモン」という言葉から、糖タンパク質も含まれると誤解する可能性があります。混同注意:タンパク質ホルモン全般と、糖タンパク質ホルモンの違いを混同しやすいです。例えばプロラクチンも単純タンパク質です。
- 3. プロラクチンはタンパク質ホルモンですが、成長ホルモンと同様に糖鎖を持たない単純タンパク質ホルモンであり、糖タンパク質ではありません。正しくは:プロラクチンは単純タンパク質ホルモンである。選びやすい理由:これも「タンパク質ホルモン」という括りの中で、糖タンパク質と区別しにくいと感じるかもしれません。混同注意:成長ホルモンと同様に、単純タンパク質ホルモンと糖タンパク質ホルモンの違いを混同しやすいです。
- 4. 正解。黄体形成ホルモン(LH)は、αサブユニットとβサブユニットからなる糖タンパク質ホルモンです。下垂体前葉から分泌され、性腺に作用します。混同注意:他の非糖タンパク質ホルモンと混同しやすいですが、共通のαサブユニットを持つことなど、特徴的な構造を理解していれば区別できます。
- 5. 正解。甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、αサブユニットとβサブユニットからなる糖タンパク質ホルモンです。下垂体前葉から分泌され、甲状腺を刺激します。混同注意:LHやFSH、hCGといった他の糖タンパク質ホルモンとは共通のαサブユニットを持ちますが、βサブユニットは異なります。これらを混同しないように区別が必要です。
国試ポイント
ホルモンの化学構造分類に関する知識、特に糖タンパク質ホルモンに属する具体的なホルモンの識別が問われています。主なホルモンの分類(アミノ酸誘導体、ペプチド/タンパク質、ステロイド、糖タンパク質)とその代表例を正確に覚えているかが重要です。
混同注意
多くのホルモンは「タンパク質ホルモン」と一括りにされがちですが、その中でも糖鎖を持つ「糖タンパク質ホルモン」と、糖鎖を持たない「単純タンパク質ホルモン」の違いが混同しやすいポイントです。特に下垂体前葉ホルモンの中には両方が含まれるため、注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、まずホルモンの種類を大きく分類し(アミノ酸誘導体、ペプチド/タンパク質、ステロイド)、次にペプチド/タンパク質ホルモンのうち糖鎖の有無(糖タンパク質か単純タンパク質か)を確認します。
関連知識
主要な糖タンパク質ホルモンには、下垂体前葉から分泌される甲状腺刺激ホルモン (TSH)、黄体形成ホルモン (LH)、卵胞刺激ホルモン (FSH) や、妊娠中に胎盤から分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン (hCG) などがあります。これらは共通のαサブユニットと、それぞれの生物活性を決定する特異的なβサブユニットから構成される異種二量体です。