内分泌機能を有するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
膵臓は、インスリンやグルカゴンといった血糖値を調節するホルモンを分泌するランゲルハンス島(内分泌部)と、消化酵素を分泌する膵液腺(外分泌部)の両方を持つ、内分泌機能と外分泌機能の両方を併せ持つ臓器です。
選択肢ごとの解説
- 1. 肺の主な機能はガス交換です。ホルモンを産生する内分泌機能は持っていません。正しくは:肺は呼吸器系に属し、ガス交換が主な役割です。一部のペプチド(例:アンジオテンシン変換酵素ACE)を産生しますが、これはホルモン作用とは異なります。選びやすい理由:臓器として重要であるため、何らかの機能を持つと考えるかもしれない。混同注意:レニン・アンジオテンシン系におけるACEの役割と、内分泌機能全体を混同する可能性。
- 2. 子宮は女性生殖器の一部で、胎児の着床・発育を担いますが、ホルモンを直接分泌する主要な内分泌腺ではありません。卵巣が女性ホルモンを産生し、子宮はその標的臓器です。正しくは:子宮は主に生殖機能と妊娠維持の役割を果たします。ホルモン分泌は主に卵巣で行われます。選びやすい理由:女性ホルモンと関連が深いため、内分泌機能を持つと誤解しやすい。混同注意:女性ホルモンの標的臓器であることと、ホルモン分泌腺であることを混同する可能性。
- 3. 正解。膵臓は、消化酵素を分泌する外分泌機能と、インスリンやグルカゴンといった血糖調節ホルモンを分泌する内分泌機能(ランゲルハンス島)の両方を持っています。
- 4. 脾臓はリンパ系に属し、古くなった赤血球の破壊や免疫機能に関与しますが、ホルモンを産生する内分泌機能は持っていません。正しくは:脾臓は免疫臓器であり、血液のろ過や古い血球の処理を行います。内分泌機能はありません。選びやすい理由:血液やリンパ系に重要な臓器であるため、何らかの代謝機能を持つと考えるかもしれない。混同注意:免疫機能や血液系における役割と、ホルモン分泌機能を混同する可能性。
- 5. 膀胱は尿を貯蔵・排出する泌尿器系の臓器であり、内分泌機能は持っていません。正しくは:膀胱は尿の貯蔵と排出が主な機能です。内分泌機能は持っていません。選びやすい理由:主要な臓器であるため、何らかの複雑な機能を持つと考えるかもしれない。混同注意:排泄機能と内分泌機能を混同する可能性。
国試ポイント
主要な臓器の機能、特に内分泌機能と外分泌機能の区別を問う問題です。各臓器の役割を正確に理解しているかが試されます。
混同注意
多くの学生は、ホルモンが関連する臓器(例:女性ホルモンと子宮)を内分泌腺と誤解することがあります。また、特定の物質を産生する臓器すべてを内分泌腺と見なしてしまう誤りもあります。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、各選択肢の臓器が「ホルモンを直接血液中に分泌しているか(内分泌)」「導管を通じて消化液などを分泌しているか(外分泌)」「それ以外の機能が主か」を判断します。
関連知識
内分泌腺には、視床下部、下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、膵臓のランゲルハンス島、卵巣、精巣などがあります。これらの臓器から分泌されるホルモンの種類と作用も合わせて学習することが重要です。外分泌腺との違い(導管の有無)も理解しておくべきです。