ボイル・シャルルの法則の記載で正しいのはどれか。ただし、気体の体積、圧力、絶対温度をそれぞれV、P、Tとし、定数をRとする。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
ボイル・シャルルの法則は、一定量の理想気体において、圧力Pと体積Vの積を絶対温度Tで割った値が常に一定であると述べています。これは理想気体の状態方程式PV=nRTから、nRを定数Rと見なすことでPV/T = R(または一定)と表現されます。
選択肢ごとの解説
- 1. これはボイル・シャルルの法則の正しい表現ではありません。圧力と温度が直接比例し、体積に反比例する形になっていますが、気体の状態方程式PV=nRTから導かれるボイル・シャルルの法則とは異なります。正しくは:P・V/T = R(または一定)選びやすい理由:圧力、温度、体積の3要素が使われているため、一見すると正しい式に見えるかもしれません。混同注意:理想気体の状態方程式PV=nRTや、ボイルの法則(PV=一定)、シャルルの法則(V/T=一定)と混同する可能性があります。
- 2. 正解。ボイル・シャルルの法則は、一定量の理想気体において、圧力(P)と体積(V)の積を絶対温度(T)で割った値が常に一定であるという関係を示します。これは理想気体の状態方程式PV=nRTを変形したPV/T=nR(nRは定数)に相当します。正しくは:正しいため修正不要。
- 3. この式はボイル・シャルルの法則の正しい表現ではありません。V = (R・P)/T となり、体積が圧力に比例し、温度に反比例するという誤った関係を示しています。本来はV = (R・T)/Pとなります。正しくは:R・T/P = V選びやすい理由:文字の配置が似ているため、混乱しやすいかもしれません。混同注意:PV=nRTの変形を誤って認識している場合、選択してしまう可能性があります。
- 4. この式はボイル・シャルルの法則の正しい表現ではありません。T = (R・V)/P となり、温度が体積に比例し、圧力に反比例するという誤った関係を示しています。本来はT = (P・V)/Rとなります。正しくは:P・V/R = T選びやすい理由:正しい式から文字を入れ替えたような形のため、誤って選択する可能性があります。混同注意:理想気体の状態方程式PV=nRTの変形を誤って記憶している場合、間違いやすいです。
- 5. これはボイル・シャルルの法則の正しい表現ではありません。温度と体積の積を圧力で割った値が一定となる形ですが、正しい法則とは異なります。本来はPV/Tが一定です。正しくは:P・V/T = R選びやすい理由:全ての要素が含まれているため、正しい形に見えるかもしれません。混同注意:ボイルの法則やシャルルの法則の基本的な関係を混同していると、誤って選択する可能性があります。
国試ポイント
ボイル・シャルルの法則の数学的表現を問う問題です。理想気体の状態方程式PV=nRTを理解し、その変形を正確に覚えているかが問われます。気体の法則の基本中の基本であり、臨床検査分野でも関連知識として重要です。
混同注意
ボイルの法則(PV=一定)、シャルルの法則(V/T=一定)、ゲー・リュサックの法則(P/T=一定)、そして理想気体の状態方程式(PV=nRT)との混同。それぞれの法則がどの物理量を一定と仮定しているか、そしてどの関係性を示すかを区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
気体の法則に関する問題が出た場合、まず『どの法則が問われているか』、『どの物理量が一定とされているか』、そして『その法則の式がどう表現されるか』を確認することが重要です。また、問題文中の定数記号の指定にも注意します。
関連知識
理想気体の状態方程式、それぞれの法則が適用される条件(例:温度一定、圧力一定など)、気体の単位(Pa, m^3, Kなど)。