聴覚伝導路でないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
外側膝状体は視覚伝導路の一部であり、聴覚伝導路には含まれません。聴覚伝導路の主要な中継核としては、蝸牛神経核、上オリーブ核、外側毛帯(下丘への経路)、下丘、そして視床の内側膝状体があります。
選択肢ごとの解説
- 1. 蝸牛神経核は、内耳から送られてきた聴覚情報を最初に受け取る脳幹の重要な中継地点です。正しくは:蝸牛神経核は聴覚伝導路の主要な構成要素です。選びやすい理由:聴覚の伝導路の出発点に近い部位なので、識別の対象になりやすいです。混同注意:視床の聴覚関連部位(内側膝状体)と視覚関連部位(外側膝状体)を混同しやすいです。
- 2. 上オリーブ核は、左右の耳から入る音の情報を統合し、音源の方向を特定する上で中心的な役割を果たす脳幹の部位です。正しくは:上オリーブ核は聴覚伝導路の主要な構成要素です。選びやすい理由:名前が一般的な解剖学用語と少し異なるため、迷う可能性があります。混同注意:他の脳神経核(例:顔面神経核、三叉神経核など)と混同しやすいです。
- 3. 外側毛帯は、下丘へ聴覚情報を運ぶ神経線維の束で、聴覚伝導路における重要な上行経路の一部です。正しくは:外側毛帯は聴覚伝導路の主要な構成要素です。選びやすい理由:「毛帯」という名称が直接的に聴覚と結びつきにくいかもしれません。混同注意:脊髄の感覚伝導路(例:内側毛帯)と混同しやすいです。
- 4. 下丘は、中脳にある聴覚の中継核で、音の定位や聴覚反射に関与し、聴覚情報を視床へと送ります。正しくは:下丘は聴覚伝導路の主要な構成要素です.選びやすい理由:「下丘」という名前が視床の「膝状体」と並んで出てくるため、位置関係を把握していないと混同しやすいです。混同注意:上丘(視覚伝導路の一部)と混同しやすいです。
- 5. 正解。外側膝状体は、視床の一部であり、視覚伝導路の主要な中継核です。網膜からの視覚情報を受け取り、大脳皮質の視覚野へ送ります。聴覚伝導路には関与しません。正しくは:外側膝状体は視覚伝導路の一部であり、聴覚伝導路には含まれません。聴覚伝導路に含まれるのは内側膝状体です。選びやすい理由:「膝状体」という言葉が視床の一部であり、聴覚伝導路にも「内側膝状体」が存在するため、混同しやすいです。混同注意:内側膝状体(聴覚伝導路)と混同しやすいです。これらはどちらも視床の一部ですが、機能が異なります。
国試ポイント
聴覚伝導路と視覚伝導路の主要な構成要素を正確に区別できるか、特に視床における膝状体の違い(内側 vs 外側)を理解しているかが問われています。
混同注意
視床の「外側膝状体」(視覚)と「内側膝状体」(聴覚)は名称が類似しており、混同しやすい重要ポイントです。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、まず視覚伝導路と聴覚伝導路の出発点と最終目的地、そして主要な中継点を正確に識別できるかを確認します。特に視床に存在する膝状体のどちらが聴覚・視覚に関わるかを重点的に見ます。
関連知識
聴覚伝導路は、蝸牛→蝸牛神経→蝸牛神経核→上オリーブ核→外側毛帯→下丘→内側膝状体→聴覚野(側頭葉)の順に進みます。視覚伝導路は、網膜→視神経→視交叉→視索→外側膝状体→視放線→視覚野(後頭葉)の順に進みます。それぞれの伝導路の各部位と役割を理解することが重要です。