ガス希釈法による測定が必要な肺気量分画はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・5番
解説
ガス希釈法は、肺内に直接呼出できない気量(残気量など)を含む肺気量分画を測定するために用いられます。全肺気量と機能的残気量には残気量が含まれるため、これらの測定にはガス希釈法が必要です。一回換気量、最大吸気量、予備呼気量はスパイロメトリーで直接測定可能です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。全肺気量は、残気量を含む肺気量であり、残気量は直接測定できないため、ガス希釈法(またはボディプレチスモグラフィー)を用いて測定されます。全肺気量も同様にガス希釈法が適用されます。
- 2. 一回換気量は、安静呼吸時の一回の吸気量または呼気量であり、スパイロメトリーで直接測定可能です。ガス希釈法を用いる必要はありません。正しくは:一回換気量はスパイロメトリーで測定される。選びやすい理由:肺気量の基本的な項目であるため、測定対象として誤りやすい。混同注意:スパイロメトリーで直接測定できる項目と混同しやすい。
- 3. 最大吸気量は、安静呼気位から最大に吸入できる空気量であり、スパイロメトリーで直接測定可能です。ガス希釈法を用いる必要はありません。正しくは:最大吸気量はスパイロメトリーで測定される。選びやすい理由:最大吸気量という言葉から、より複雑な測定法が必要だと誤解しやすい。混同注意:スパイロメトリーで直接測定できる項目と混同しやすい。
- 4. 予備呼気量は、安静呼気位から最大に吐き出せる空気量であり、スパイロメトリーで直接測定可能です。ガス希釈法を用いる必要はありません。正しくは:予備呼気量はスパイロメトリーで測定される。選びやすい理由:予備呼気量も肺の機能評価に重要であるため、ガス希釈法が使われると誤解しやすい。混同注意:スパイロメトリーで直接測定できる項目と混同しやすい。
- 5. 正解。機能的残気量は、安静呼気位で肺内に残っている空気量(残気量と予備呼気量の和)であり、残気量が含まれるため、直接スパイロメトリーでは測定できません。そのため、ガス希釈法(またはボディプレチスモグラフィー)を用いて測定されます。
国試ポイント
肺気量分画の測定方法に関する知識が問われています。特に、スパイロメトリーで直接測定できる項目と、残気量を含むためガス希釈法やボディプレチスモグラフィーなどの特殊な方法が必要な項目を区別できるかが重要です。
混同注意
スパイロメトリーで測定可能な項目(一回換気量、予備吸気量、予備呼気量、肺活量など)と、残気量を含むため特殊な方法が必要な項目(残気量、機能的残気量、全肺気量など)が混同されやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、各肺気量分画の定義と、それぞれを測定するための適切な方法(スパイロメトリー、ガス希釈法、ボディプレチスモグラフィーなど)を正確に把握しているかを確認します。特に、残気量が含まれるかどうかが判断の鍵となります。
関連知識
スパイロメトリー、ボディプレチスモグラフィー、ヘリウムガス希釈法、窒素洗い出し法、肺気量分画の定義(一回換気量、予備吸気量、予備呼気量、残気量、肺活量、機能的残気量、全肺気量)。