低水準の消毒が適切でないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
マウスピースは口腔内に挿入され、唾液や口腔微生物に直接接触するため、中水準以上の消毒が必要です。低水準消毒では結核菌や一部のウイルス、真菌には効果が不十分です。
選択肢ごとの解説
- 1. ヘッドホンは健常な皮膚に接触するノンクリティカル器具であり、低水準消毒が適切です。選びやすい理由:日常的に使用するものであり、消毒の必要性自体を低く見積もりがちですが、複数人が使用する際は消毒が必要です。混同注意:個人専用の器具と共有の器具での消毒レベルの違い。
- 2. 心電図の電極は健常な皮膚に接触するノンクリティカル器具であり、低水準消毒が適切です。選びやすい理由:医療機器であるため、より高いレベルの消毒が必要だと誤解しやすいです。混同注意:体内に挿入するカテーテルなど、クリティカル器具との混同。
- 3. 正解。マウスピースは口腔粘膜に接触するセミクリティカル器具であり、中水準以上の消毒が適切です。低水準消毒では不十分です。正しくは:中水準以上の消毒(例えば、アルコール消毒や過酸化水素による消毒)が適切です。選びやすい理由:目に見える汚れがないため、簡単な消毒でよいと考えやすいですが、粘膜接触器具である点を軽視しやすいです。混同注意:健常皮膚に接触するノンクリティカル器具との混同。
- 4. ノーズクリップは健常な皮膚に接触するノンクリティカル器具であり、低水準消毒が適切です。選びやすい理由:鼻腔の入口に触れるため、粘膜に接触すると誤解しやすいですが、通常は皮膚接触です。混同注意:鼻腔内に挿入する器具(セミクリティカル)との混同。
- 5. 体表アプローチエコープローブは健常な皮膚に接触するノンクリティカル器具であり、低水準消毒が適切です。ただし、粘膜に接触する場合は中水準消毒が必要です。選びやすい理由:「プローブ」という名称から、体内に入るものと誤解しやすいですが、体表アプローチの場合は皮膚に接触するのみです。混同注意:経食道エコーや経膣エコーなどの粘膜・無菌組織に挿入されるプローブ(セミクリティカルまたはクリティカル)との混同。
国試ポイント
医療器具の分類(クリティカル、セミクリティカル、ノンクリティカル)と、それに対応する適切な消毒・滅菌レベルを覚える。
混同注意
器具の消毒レベルは、器具が接触する部位によって決定されるため、「低水準消毒」と「滅菌」の区別だけでなく、「中水準消毒」の必要性も理解することが重要です。
次に同じ論点が出たら
次に同論点が出たら、各器具が患者のどの部位に接触するか(皮膚、粘膜、無菌組織など)を確認し、その接触部位のリスクレベルに基づいて適切な消毒・滅菌レベルを判断する。
関連知識
セミクリティカル器具(粘膜や損傷した皮膚に接触する器具)には中水準消毒以上が必要です。クリティカル器具(血管や無菌組織に挿入される器具)には滅菌が必要です。