生体中の総鉄量に対するヘモグロビン鉄の割合に最も近いのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
成人体内の総鉄量約3~4gのうち、ヘモグロビン鉄が約2.5gを占めます。これは総鉄量の約65~70%に相当するため、選択肢の中で最も近い66%が正解となります。残りの鉄は、貯蔵鉄(フェリチン、ヘモジデリン)として約20~25%、ミオグロビンや酵素などとして約5%存在します。
選択肢ごとの解説
- 1. ヘモグロビン鉄の割合は75%ではありません。この数値はやや高すぎます。正しくは:およそ65〜70%程度が正しい値です。選びやすい理由:体内鉄の大部分がヘモグロビンに存在するという認識から、より高い割合を選んでしまう可能性があります。混同注意:貯蔵鉄やその他の鉄の割合とのバランスを混同している可能性があります。
- 2. 正解。成人における体内総鉄量約3~4gのうち、ヘモグロビン鉄が約2.5gを占め、これは全体の約65~70%に相当します。66%はその範囲内で最も近い数値です。
- 3. ヘモグロビン鉄の割合は50%よりも高いです。体内の鉄の半分程度がヘモグロビンにあるわけではありません。正しくは:およそ65〜70%程度が正しい値です。選びやすい理由:体内の鉄が複数の区画に分散しているため、均等に近い割合だと考えてしまうかもしれません。混同注意:他の鉄の貯蔵形態(フェリチン、ヘモジデリンなど)との相対的な割合を誤解している可能性があります。
- 4. ヘモグロビン鉄の割合は33%ではありません。これは体内総鉄量の約3分の1程度であり、実際よりかなり低い数値です。正しくは:およそ65〜70%程度が正しい値です。選びやすい理由:貯蔵鉄(フェリチンなど)の割合が約20〜25%であることを考えると、それ以外の鉄の割合を誤認している可能性があります。混同注意:貯蔵鉄や組織鉄(ミオグロビン、酵素など)の割合と混同している可能性があります。
- 5. ヘモグロビン鉄の割合は25%ではありません。この数値は貯蔵鉄(フェリチンやヘモジデリン)の割合に近く、ヘモグロビン鉄としては低すぎます。正しくは:およそ65〜70%程度が正しい値です。選びやすい理由:貯蔵鉄の割合(約20〜25%)と混同し、その選択肢を選んでしまう可能性があります。混同注意:貯蔵鉄の割合と直接的に混同しやすいです。
国試ポイント
生体内の鉄代謝に関する知識、特に鉄の分布と各区画の割合について問う問題です。主要な鉄の存在形態であるヘモグロビン鉄の定量的理解が求められます。
混同注意
貯蔵鉄(フェリチン、ヘモジデリン)の割合(約20〜25%)や、ミオグロビン・酵素などの機能鉄の割合(約5%)と混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
体内の鉄の総量、ヘモグロビン鉄、貯蔵鉄、機能鉄のそれぞれの絶対量と相対的な割合を正確に理解しているかを確認します。特に、各区画の具体的な数値を知っているかがポイントになります。
関連知識
体内鉄の主な分布(ヘモグロビン鉄、貯蔵鉄、ミオグロビン・酵素などの機能鉄)、鉄の吸収・輸送・排泄メカニズム、鉄欠乏性貧血や鉄過剰症の病態生理。