Holter心電図検査で正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・5番
解説
ホルター心電図検査では、日常活動中の心電図変化を長時間記録することで、発作性の不整脈や虚血性心疾患の診断に役立ちます。NASA誘導はP波の検出に優れ、不整脈診断に有用です。また、ST部分の変動は体位などの生理的要因によっても変化するため、その評価には注意が必要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 胸骨上への電極装着は通常行われます。心臓に近い位置に電極を配置することで、より明瞭な心電図波形を記録できます。正しくは:胸骨上への電極装着は、心電図波形を良好に記録するために通常行われる。選びやすい理由:一般的な12誘導心電図では特定の電極配置があるため、胸骨上への直接的な電極装着について誤解を招きやすい。混同注意:通常の12誘導心電図の電極配置とホルター心電図の電極配置の自由度の違い。
- 2. ホルター心電図では、双極誘導(例:CM5誘導、NASA誘導)が主に使用されます。これは、体動によるアーチファクトの影響を軽減しつつ、P波やQRS波を効率よく記録するためです。正しくは:ホルター心電図では、主に双極誘導が用いられる。選びやすい理由:一般的な12誘導心電図に単極誘導が含まれるため、混同しやすい。混同注意:標準12誘導心電図における単極誘導(aVR, aVL, aVF, V1-V6)とホルター心電図で用いられる誘導方式。
- 3. 正解。NASA誘導は、P波の検出に特化して電極が配置されることが多く、CM誘導よりもP波の識別が容易になります。特に不整脈の診断においてP波の形態は重要です。選びやすい理由:誘導の種類とその特徴を覚えていないと判断が難しい。混同注意:様々なホルター心電図誘導方式の電極配置とその特徴。
- 4. ST部分の変動は、体位変換、運動、精神的ストレス、食事など、様々な要因によって影響を受けます。そのため、虚血性変化の評価時にはこれらの要因を考慮する必要があります。正しくは:記録中のST部分の変動は、体位によっても影響を受ける。選びやすい理由:虚血性変化によるST変化のみに注目し、生理的な変化を考慮しない場合。混同注意:病的なST変化と生理的なST変化(体位性ST変化など)の違い。
- 5. 正解。ホルター心電図は、日常活動中の心電図変化を長時間記録するため、労作性狭心症や異型狭心症など、発作性または特定の条件下で出現する虚血性変化を捉えるのに非常に有用です。無症候性心筋虚血の検出にも役立ちます。選びやすい理由:短時間の安静時心電図だけでは診断が難しい狭心症の特性を理解していない場合。混同注意:安静時心電図とホルター心電図の診断目的の違い。
国試ポイント
ホルター心電図の基本的な特徴、誘導の種類とその目的、およびST部分の変動に関する知識が問われています。特に、検査の目的と、P波やST変化の評価に関する理解が重要です。
混同注意
標準12誘導心電図の知識とホルター心電図の知識が混同されやすい。特に電極配置、誘導方式、ST変化の解釈において注意が必要。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、ホルター心電図の電極装着部位、使用される誘導の種類、各誘導の特徴、およびST部分の病的・生理的変化の鑑別について正確に判断できるかを確認する。
関連知識
ホルター心電図の適応、解析項目(不整脈、ST変化、心拍変動など)、判読時の注意点(アーチファクトの鑑別など)、各種誘導法(CM5、NASA、修正V5誘導など)。