高尿酸血症について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
高尿酸血症は、血清尿酸値が高い状態が続くことで、尿酸が尿中に過剰に排泄されやすくなります。尿酸は溶解度が低いため、腎臓や尿路で結晶化しやすく、特に尿管内で結晶が大きくなると尿路結石、特に尿管結石の主要な原因となります。これにより結石による痛みや閉塞を引き起こすことがあります。
選択肢ごとの解説
- 1. 偽痛風は、尿酸結晶ではなくピロリン酸カルシウム結晶の沈着によって引き起こされる関節炎であり、高尿酸血症とは直接的な関連性はありません。正しくは:偽痛風はピロリン酸カルシウム結晶の沈着によって引き起こされます。選びやすい理由:「痛風」という名前と似ており、両者とも関節炎を引き起こすため、混同しやすいです。混同注意:痛風(尿酸結晶)
- 2. 正解。高尿酸血症は、尿酸が過飽和状態となり尿路で結晶化しやすくなるため、尿路結石、特に尿酸結石の主要な原因となります。選びやすい理由:高尿酸血症の重要な合併症の一つとして、尿路結石が広く認識されています。
- 3. 高尿酸血症の発症率は男性の方が女性よりも高いです。女性ホルモンが尿酸の排泄を促進するため、閉経前の女性では発症が少ない傾向にあります。正しくは:高尿酸血症は男性の方が女性よりも多く発症します。選びやすい理由:一般的に生活習慣病は男女差があまりない、または女性にも多く見られるイメージがあるため、深く考えずに選択してしまう可能性があります。混同注意:一般の生活習慣病の発症傾向
- 4. 高尿酸血症は、血清尿酸値が7.0 mg/dLを超える場合と定義されます。9 mg/dL以上ではありません。正しくは:血清尿酸値が7.0 mg/dLを超える場合を高尿酸血症とします。選びやすい理由:診断基準の具体的な数値は覚えにくく、似たような数値(例:糖尿病の診断基準など)と混同して選択してしまう可能性があります。混同注意:他の疾患の診断基準値、または正常上限値
- 5. 高尿酸血症の病型は、尿酸排泄低下型と尿酸産生過剰型に大別されますが、日本人では尿酸排泄低下型が約80%を占め、圧倒的に多く見られます。正しくは:尿酸排泄低下型の方が、尿酸産生過剰型よりも多く見られます。選びやすい理由:病型の割合を正確に覚えていない場合、語感やなんとなくのイメージで選択してしまう可能性があります。混同注意:尿酸の病態生理の一般的な割合
国試ポイント
高尿酸血症が引き起こす合併症として、尿路結石(特に尿酸結石)が重要であり、痛風、腎障害と並んで三位一体の疾患として覚える必要があります。
混同注意
偽痛風の原因であるピロリン酸カルシウム結晶と、痛風・高尿酸血症の原因である尿酸結晶は異なる物質であり、混同しないように区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
高尿酸血症の合併症を問う問題が出た場合、痛風関節炎、尿路結石(特に尿酸結石)、痛風腎をキーワードとして選択肢を判断します。
関連知識
高尿酸血症の治療目標は、合併症の発症予防にあります。食事療法(プリン体制限、水分摂取)、運動療法に加え、必要に応じて薬物療法(尿酸生成抑制薬、尿酸排泄促進薬)が行われます。合併症には痛風関節炎、痛風腎、尿路結石があります。