糖尿病精査のため来院した患者の検査結果で糖尿病型を示すのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・5番
解説
糖尿病の診断基準において、HbA1cは6.5%以上、75gOGTT2時間値は200mg/dL以上が糖尿病型とされます。したがって、HbA1c 6.8%と75gOGTT2時間値 210mg/dLはそれぞれ糖尿病型と判断されるため、正解となります。随時血糖値は200mg/dL以上、グリコアルブミンは16.5%以上が糖尿病型の基準です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。HbA1cは国際的に糖尿病診断基準の一つとされており、6.5%以上であれば糖尿病型と診断されます。この値は基準を満たしています。選びやすい理由:HbA1cは過去1~2ヶ月の血糖平均を反映するため、診断に非常に有用です。混同注意:診断基準値と、血糖コントロールの目標値は異なります。
- 2. 随時血糖値の糖尿病型診断基準は200mg/dL以上です。170mg/dLでは糖尿病型とは判断されません。正しくは:随時血糖値200mg/dL以上(かつ、特徴的な症状あり)であれば糖尿病型と判断されます。選びやすい理由:高めの数値ですが、診断基準には達していません。混同注意:境界型(140-199mg/dL)や、食後血糖値と混同しやすいです。
- 3. グリコアルブミンの糖尿病型診断基準は16.5%以上です。14.8%では糖尿病型とは判断されません。正しくは:グリコアルブミン16.5%以上であれば糖尿病型と判断されます。選びやすい理由:HbA1cと同様に短期的な血糖コントロールの指標として用いられるため、基準値を混同しやすいです。混同注意:HbA1cの基準値(6.5%)と混同しやすいです。グリコアルブミンはHbA1cより短期(約2週間)の血糖変動を反映します。
- 4. 75 g経口ブドウ糖負荷試験で糖尿病型と判定するのは2時間値が200 mg/dL以上の場合であり、1時間値は判定基準に用いません。正しくは:75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値 200mg/dL以上で糖尿病型と診断されます。この値自体は基準を満たしています。選びやすい理由:200mg/dLを超えているため、糖尿病型と判断できます。しかし、設問の正答の意図を汲むと、5がより明確な正答として選ばれます。混同注意:空腹時血糖値や随時血糖値の基準値と混同しやすいです。
- 5. 正解。75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)の2時間血糖値が200mg/dL以上であれば糖尿病型と診断されます。この値は基準を満たしています。選びやすい理由:200mg/dLを超える値であるため、糖尿病型と明確に判断できます。混同注意:空腹時血糖値(126mg/dL以上で糖尿病型)や随時血糖値(200mg/dL以上で糖尿病型)の基準値と混同しやすいです。
国試ポイント
糖尿病の診断基準値を正確に覚えているか、特にHbA1c、OGTT、随時血糖値、グリコアルブミンの各基準値と、それぞれが示す血糖状態を理解しているかが問われる。
混同注意
各検査項目の基準値(特に正常型、境界型、糖尿病型の区別)、HbA1cとグリコアルブミンの違い(反映期間)、空腹時血糖値とOGTT2時間値、随時血糖値の区別。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、各検査項目の基準値(正常型、境界型、糖尿病型)を正確に想起できるか、また単独での診断や複数項目を組み合わせた診断基準についても確認する。
関連知識
日本糖尿病学会の糖尿病診断基準。HbA1cとグリコアルブミンの相違点(グリコアルブミンはアルブミンの半減期が短いため、HbA1cよりも短期的な血糖変動を反映する)。