病理解剖時に摘出された臓器の肉眼写真(別冊No. 11)を別に示す。臓器はどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
提示された画像は、暗赤色で、ある程度の丸みを帯びた形状と表面の軽い凹凸が特徴的であり、これは脾臓の典型的な肉眼像である。脾臓は通常、成人で握りこぶし大程度の大きさで、赤色髄と白色髄から構成され、免疫機能や古くなった赤血球の処理に関与する。
選択肢ごとの解説
- 1. 示された画像は脾臓の形態的特徴を示しており、心臓ではない。正しくは:心臓は通常、円錐形に近い形状をしており、冠動脈などの特徴的な血管が見られる。選びやすい理由:臓器として一般的なため。混同注意:他の胸腹部臓器。
- 2. 示された画像は脾臓の形態的特徴を示しており、膵臓ではない。正しくは:膵臓は細長く、胃の後方に位置し、消化酵素やホルモンを産生する腺組織が特徴的である。選びやすい理由:腹部臓器であるため。混同注意:他の腹部臓器。
- 3. 示された画像は脾臓の形態的特徴を示しており、肝臓ではない。正しくは:肝臓は非常に大きく、2つの葉に分かれており、表面は平滑で暗赤色を呈している。選びやすい理由:最も大きな腹部臓器であるため。混同注意:他の腹部臓器。
- 4. 正解。提示された肉眼写真は、暗赤色で表面に軽度にくぼみがあり、全体的に楕円形に近い形状をしており、脾臓の典型的な肉眼所見と一致する。
- 5. 示された画像は脾臓の形態的特徴を示しており、腎臓ではない。正しくは:腎臓はそら豆のような形状をしており、表面は平滑で、内部には腎門、腎盂、腎皮質、腎髄質といった特徴的な構造が見られる。選びやすい理由:腹部臓器であるため。混同注意:他の腹部臓器。
国試ポイント
臓器の肉眼解剖学的特徴を正確に識別できるかどうかが問われている。特に、脾臓の大きさ、色、形状といった基本的な特徴を認識する能力が必要とされる。
混同注意
脾臓は他の腹部臓器、特にその色合いや位置から肝臓や腎臓と混同されやすい。しかし、形状や表面の性状(脾臓はやや凹凸があることが多い)に明確な違いがある。
次に同じ論点が出たら
今後、同様の問題が出た際には、臓器の色、形、大きさ、表面の性状、切断面の構造(もし提示されていれば)に注目して識別する。
関連知識
脾臓の機能(血液ろ過、免疫応答、貯血)、脾腫の原因(感染症、肝硬変、血液疾患など)、脾臓の触診方法。また、他の主要臓器(心臓、膵臓、肝臓、腎臓)の肉眼解剖学的特徴も併せて学習しておくことが重要である。