微生物の分類について正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・5番
解説
原虫は核や細胞小器官を持つ真核生物です。ウイルスは細胞構造を持たないため、原核生物や真核生物のような細胞性生物の範疇には入りません。細菌やリケッチアは核を持たない原核生物であり、真菌は核を持つ真核生物です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。原虫は細胞内に核や細胞小器官を持つ単細胞生物であり、真核生物の定義に合致します。例としてアメーバやマラリア原虫が挙げられます。
- 2. 細菌は細胞内に核を持たず、核膜で囲まれた細胞小器官も持たないため、原核生物に分類されます。正しくは:細菌は原核生物に分類されます。選びやすい理由:微生物の仲間ではあるため、真核生物と混同する可能性がありますが、細胞構造の明確な違いがあります。混同注意:真核生物(例: 真菌、原虫)と原核生物(例: 細菌)の基本的な細胞構造の差異
- 3. 真菌(カビや酵母など)は細胞内に明確な核やミトコンドリアなどの膜結合性細胞小器官を持つため、真核生物に分類されます。正しくは:真菌は真核生物に分類されます。選びやすい理由:細菌(原核生物)と同じく感染症の原因となることがあるため、混同しやすいです。混同注意:原核生物(細菌)と真核生物(真菌)の細胞構造
- 4. リケッチアは細胞内に核を持たず、細菌と同様に原核生物に分類される偏性細胞内寄生体です。正しくは:リケッチアは原核生物に分類されます。選びやすい理由:偏性細胞内寄生体である点でウイルスと似ていますが、細胞構造は細菌と同じく原核生物です。混同注意:ウイルス(非生物)とリケッチア(原核生物)や、他の真核生物
- 5. 正解。ウイルスは細胞構造を持たず、自己増殖能力もないため、生物の最小単位である細胞を持たない点で原核生物や真核生物といった細胞性生物とは区別されます。便宜上微生物として扱われますが、分類上は非細胞性生物です。
国試ポイント
微生物学の基礎として、主要な微生物群(細菌、真菌、原虫、ウイルス、リケッチアなど)がそれぞれ原核生物、真核生物、または非細胞性生物のいずれに分類されるかを正確に理解しているかが問われます。特に、細胞構造の有無や核の有無が分類の重要な基準となります。
混同注意
細菌(原核生物)と真菌(真核生物)、リケッチア(原核生物)とウイルス(非細胞性生物)は混同しやすいポイントです。寄生性微生物であっても、細胞構造の有無で分類が異なります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、まず各微生物群の代表的な特徴(例: 核の有無、細胞小器官の有無)を想起し、それが真核生物か原核生物か、あるいは非細胞性生物の定義に合致するかを判断します。
関連知識
原核生物の特徴(核膜なし、細胞小器官なし、環状DNA)、真核生物の特徴(核膜あり、細胞小器官あり、線状DNA)、ウイルスの特徴(非細胞性、核酸とタンパク質、偏性細胞内寄生体)。