感染経路が空気感染である病原体はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・2番
解説
麻疹ウイルスと結核菌は、空気中に浮遊する微細な粒子(飛沫核)を介して感染が広がる、典型的な空気感染(エアロゾル感染)の病原体です。一方、肺炎マイコプラズマ、髄膜炎菌、風疹ウイルスは主に飛沫感染や接触感染で伝播します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。麻疹ウイルスは非常に感染力の強いウイルスで、飛沫核を介して空気中に長時間浮遊し、広範囲に拡散して感染を引き起こします。これが空気感染の典型例です。
- 2. 正解。結核菌は、患者の咳やくしゃみで排出される微小な飛沫核(エアロゾル)として空気中に漂い、これを吸い込むことで感染が成立します。これは空気感染として分類されます。
- 3. 肺炎マイコプラズマの主な感染経路は飛沫感染です。感染者の咳やくしゃみで飛び散る比較的大きな飛沫を吸い込むことで感染します。正しくは:肺炎マイコプラズマの主な感染経路は飛沫感染です。選びやすい理由:呼吸器感染症であるため、空気感染と誤解しやすいですが、飛沫感染に分類されます。混同注意:空気感染と飛沫感染の区別が曖昧な場合、選択肢として選びやすいかもしれません。
- 4. 髄膜炎菌の主な感染経路は飛沫感染です。主に濃厚接触によって、感染者の鼻咽頭からの飛沫を介して伝播します。正しくは:髄膜炎菌の主な感染経路は飛沫感染です。選びやすい理由:髄膜炎という重篤な感染症であるため、感染力が高いイメージから空気感染と誤解する可能性があります。混同注意:飛沫感染と空気感染の定義を混同すると選びやすいです。
- 5. 風疹ウイルスの主な感染経路は飛沫感染および接触感染です。麻疹ウイルスと比較して、空気感染としての伝播は一般的ではありません。正しくは:風疹ウイルスの主な感染経路は飛沫感染および接触感染です。選びやすい理由:麻疹ウイルスと似た発疹性疾患であり、麻疹が空気感染であるため、風疹も空気感染と誤解する可能性があります。混同注意:麻疹と風疹の感染経路の区別がついていないと誤答しやすいです。
国試ポイント
感染症の基本的な知識として、主要な病原体の感染経路(空気感染、飛沫感染、接触感染など)を正確に理解しているかが問われます。特に、空気感染と飛沫感染の違いを明確に区別できることが重要です。
混同注意
空気感染と飛沫感染は混同しやすい概念です。空気感染は飛沫核(5µm未満)による感染で、空気中を長時間漂い広範囲に到達しますが、飛沫感染は飛沫(5µm以上)による感染で、飛沫は比較的すぐに落下し、比較的近い距離での感染に限られます。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合は、呼吸器系の感染症において空気感染と飛沫感染のどちらに分類されるかを判断する問題や、各経路における具体的な予防策(N95マスク、サージカルマスクなど)を問う問題が出題される可能性があります。
関連知識
感染経路には空気感染、飛沫感染、接触感染のほか、経口感染、媒介動物感染、母子感染などがあります。各病原体の特性と合わせて感染経路を学習することが重要です。特に医療現場での感染対策(標準予防策、経路別予防策)の基礎となります。