三次予防はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4・5番
解説
三次予防とは、病気が発症した後に、病状の悪化や合併症の発生を防ぎ、機能回復、再発予防、社会復帰を支援する活動を指します。精神科デイケアは精神疾患患者の社会適応支援を、リハビリテーションは身体機能回復と社会復帰を目指す活動であり、いずれも三次予防に該当します。がん検診は早期発見・早期治療を目的とする二次予防、健康教育や予防接種は疾病の発生を未然に防ぐ一次予防です。
選択肢ごとの解説
- 1. がん検診は、発症前の段階で病気を早期発見・早期治療することを目的としており、二次予防に分類されます。正しくは:がん検診は二次予防である。選びやすい理由:病気の予防という広義のイメージから予防活動全般と捉えやすい。混同注意:一次予防(健康増進、特異的予防)や三次予防(リハビリテーション、社会復帰)と混同しやすい。
- 2. 健康教育は、健康的な生活習慣を促進し、病気そのものの発生を予防することを目的としており、一次予防に分類されます。正しくは:健康教育は一次予防である。選びやすい理由:最も基本的な予防活動であるため、予防の根幹と捉えやすい。混同注意:予防接種(特異的予防)と同じ一次予防に属するが、具体的な介入方法が異なるため混同しやすい。
- 3. 予防接種は、特定の感染症の発症そのものを未然に防ぐことを目的としており、一次予防(特異的予防)に分類されます。正しくは:予防接種は一次予防である。選びやすい理由:病気の発生を直接的に防ぐ強力な手段であるため、予防の代表例として誤解しやすい。混同注意:健康教育(一次予防)と同じ一次予防に属するが、こちらはより具体的な病原体に対する介入である点で区別される。
- 4. 正解。精神科デイケアは、精神疾患を抱える患者が社会生活へ復帰できるよう、機能回復訓練や社会適応支援を行うものであり、病状の悪化防止や再発予防、社会復帰を目的とした三次予防に該当します。
- 5. 正解。リハビリテーションは、疾病や外傷によって損なわれた身体機能や精神機能を回復させ、社会復帰やQOLの維持・向上を図るものであり、病状の悪化防止や機能回復、社会復帰を目的とした三次予防に該当します。
国試ポイント
公衆衛生分野における疾病予防の三段階(一次予防、二次予防、三次予防)の具体的な活動内容を正確に理解しているかが問われています。特に、各予防段階の目的と具体的な事例を結びつけられることが重要です。似たような予防活動が複数提示された場合でも、その活動が病気のどの段階に介入するものなのかを判断できる能力が求められます。
混同注意
一次予防(病気の発生予防)、二次予防(早期発見・早期治療)、三次予防(再発予防・機能回復・社会復帰)の目的と具体的な活動例が混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出題された場合、提示された活動が『病気の発生前』『発症初期』『発症後』のどの段階に介入するのか、その『主な目的』は何かに注目して判断します。
関連知識
一次予防:健康増進(健康教育、生活習慣改善)、特異的予防(予防接種、交通安全対策)。二次予防:早期発見(検診、スクリーニング)、早期治療。三次予防:リハビリテーション、社会復帰支援、合併症予防。