条虫で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
条虫の基本的な体の構造は、宿主への固着器を持つ頭節、新しい片節を形成する頸部、そして生殖器を含む多数の片節が連なる体幹部から構成されます。この選択肢は条虫の形態学的な特徴を正確に表しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 条虫は一般的に雌雄同体であり、一つの個体内に雄性と雌性の生殖器を持つ。正しくは:雌雄同体である。選びやすい理由:寄生虫には雌雄異体のものも多いため、混同しやすい。混同注意:回虫やフィラリアなどの雌雄異体の線虫類。
- 2. 条虫には消化管がなく、体表から栄養分を直接吸収する。正しくは:消化管を有しない。選びやすい理由:多くの動物が消化管を持つため、そう思いがちである。混同注意:吸虫や線虫の一部が消化管を持つ。
- 3. 条虫は環状神経や縦走神経などの単純な神経系を持つ。正しくは:神経細胞を有する。選びやすい理由:構造が単純なため、神経系がないと誤解しやすい。混同注意:ウイルスなど、神経細胞を持たない生物や構造。
- 4. 条虫は中間宿主の体内で幼虫が発育するが、無性生殖による増殖はしない。正しくは:中間宿主内で幼虫が発育するが、増殖はしない。選びやすい理由:中間宿主で形態変化が起こるため、増殖と誤解しやすい。混同注意:吸虫類が中間宿主(巻貝など)内で無性生殖による増殖を行う。
- 5. 正解。条虫の体は、吸盤や鉤を持つ頭節(scolex)、片節が形成される頸部(neck)、そして多数の片節(proglottids)からなる体節部で構成される。選びやすい理由:条虫の基本的な形態学的特徴であるため、正答として選びやすい。
国試ポイント
この問題は、条虫の基本的な生物学的特徴、特に形態学的特徴について問うています。他の寄生虫(吸虫、線虫など)との比較を通じて、条虫固有の性質を理解しているかが試されます。
混同注意
他の寄生虫(吸虫、線虫)の特性と混同しやすい。特に、消化管の有無や、中間宿主での増殖の有無は、条虫と吸虫で異なるため注意が必要。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合は、各条虫の具体的な頭節の形態的特徴(例:有鉤条虫の鉤、無鉤条虫の吸盤のみ)や、片節内の生殖器の配置(例:子宮の形状)など、より詳細な形態学的特徴が問われる可能性が高い。また、吸虫と条虫の消化管の有無や中間宿主での増殖様式の違いが改めて問われることも考えられる。
関連知識
条虫の分類(真田虫類、擬葉条虫類)、主要な種(有鉤条虫、無鉤条虫、広節裂頭条虫など)、生活環、感染経路、診断法、治療法。特に各条虫の頭節の形態(吸盤、鉤の有無)や片節の特徴は重要。