光トポグラフィ検査と関係があるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
光トポグラフィ検査は、近赤外線を用いて脳組織の血流量の変化を非侵襲的に測定する検査です。近赤外線は生体組織を比較的深く透過しやすく、ヘモグロビンの酸素化状態の変化を検出することで脳活動に伴う血流動態を評価できます。
選択肢ごとの解説
- 1. 遠赤外線は、近赤外線と比較して波長が長く、生体組織への透過性が低いため、深部の脳活動測定には適していません。主に温熱療法などに利用されます。正しくは:近赤外線選びやすい理由:「赤外線」という言葉から、近赤外線と混同しやすいですが、波長域が異なるため用途が異なります。混同注意:近赤外線
- 2. 正解。光トポグラフィ検査は、近赤外線を用いて脳の血流量変化を測定し、脳活動を評価する検査です。近赤外線は生体透過性が高く、ヘモグロビンによって吸収される特性を利用しています。選びやすい理由:正解の選択肢であり、医学的知識があれば適切に選択できます。
- 3. 可視光線は、生体組織への透過性が非常に低く、皮膚や頭蓋骨によって強く散乱・吸収されるため、脳の深部活動の測定には不適切です。正しくは:近赤外線選びやすい理由:日常的に目にする光であるため、光を使った検査と結びつけやすい可能性があります。混同注意:近赤外線、紫外線
- 4. 紫外線は、生体組織への透過性が低く、DNAに損傷を与えるなど有害作用があるため、光トポグラフィ検査には用いられません。正しくは:近赤外線選びやすい理由:「光」という言葉から、可視光線の隣の領域である紫外線も連想される可能性があります。混同注意:近赤外線、可視光線
- 5. エックス線は、電磁波の一種ですが、光トポグラフィ検査で用いられる「光」の範疇ではなく、主に骨や臓器の形態学的情報を得るために用いられる放射線の一種です。正しくは:近赤外線選びやすい理由:身体内部を調べる検査として広く知られているため、イメージとして関連付けてしまう可能性があります。混同注意:光、超音波、MRI
国試ポイント
光トポグラフィ検査の原理となる電磁波の種類(近赤外線)とその特徴(生体透過性、ヘモグロビンへの吸収)を理解することが重要です。
混同注意
遠赤外線は生体透過性が低く、熱効果が大きい点で近赤外線と異なります。可視光線は生体透過性がさらに低く、皮膚表面で散乱・吸収されやすいため、深部の脳活動測定には不向きです。
次に同じ論点が出たら
「光トポグラフィ検査」と出たら、必ず「近赤外線」が生体深部まで到達し、ヘモグロビンの酸素化・脱酸素化を反映することを確認して判断します。
関連知識
fNIRS (functional Near-Infrared Spectroscopy) とも呼ばれ、非侵襲的でfMRIに比べて安価・簡便に測定できる利点があります。主にうつ病や統合失調症などの精神疾患の診断補助や病態評価に応用されています。