腎臓で産生されるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
エリスロポエチンは、腎臓の皮質および外髄質の尿細管周囲間質細胞で主に産生されるホルモンです。低酸素状態を感知すると産生が促進され、骨髄における赤血球産生を刺激します。他の選択肢は腎臓以外の臓器や細胞で主に産生される造血因子です。
選択肢ごとの解説
- 1. インターロイキン-3はT細胞などのリンパ球から産生され、造血幹細胞の増殖・分化を促進するサイトカインです。腎臓からは産生されません。正しくは:インターロイキン-3は主にT細胞から産生されます。選びやすい理由:サイトカインの一種であるため、他の造血因子と混同する可能性があります。混同注意:エリスロポエチンなどの造血因子
- 2. 正解。エリスロポエチンは、主に腎臓の尿細管周囲間質細胞で産生される糖タンパク質ホルモンです。骨髄での赤芽球の増殖と分化を促進し、赤血球の産生を調節します。選びやすい理由:腎臓の機能として比較的有名であり、選択肢の中で最も関連性が高いです。混同注意:他の造血因子やサイトカイン
- 3. 顆粒球コロニー刺激因子 (G-CSF) は、単球、マクロファージ、線維芽細胞、血管内皮細胞など、さまざまな細胞から産生され、顆粒球の産生・成熟を促進します。腎臓からは産生されません。正しくは:顆粒球コロニー刺激因子 (G-CSF) は主に単球、マクロファージ、線維芽細胞などから産生されます。選びやすい理由:造血因子であるため、エリスロポエチンと混同しやすいかもしれません。混同注意:エリスロポエチン
- 4. 単球マクロファージコロニー刺激因子 (M-CSF) は、線維芽細胞、内皮細胞、T細胞、マクロファージなど、様々な細胞から産生され、単球・マクロファージ系の増殖・分化を促進します。腎臓からは産生されません。正しくは:単球マクロファージコロニー刺激因子 (M-CSF) は主に線維芽細胞、内皮細胞、T細胞などから産生されます。選びやすい理由:これも造血因子であるため、エリスロポエチンと混同する可能性があります。混同注意:エリスロポエチン
- 5. トロンボポエチンは主に肝臓で産生され、血小板の前駆細胞である巨核球の増殖と成熟を促進し、血小板産生を調節します。腎臓からは産生されません。正しくは:トロンボポエチンは主に肝臓で産生されます。選びやすい理由:造血因子の一つであり、エリスロポエチンと名称が似ているため混同しやすいです。混同注意:エリスロポエチン
国試ポイント
腎臓の主な内分泌機能の一つであるエリスロポエチンの産生と、他の主要な造血因子の産生臓器を正確に区別できるかどうかが問われる問題です。各因子の産生場所と機能の基礎知識が重要となります。
混同注意
エリスロポエチンと他のコロニー刺激因子(G-CSF, M-CSFなど)やトロンボポエチンの産生部位の混同。これらは全て造血に関わる因子ですが、産生臓器が異なります。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、エリスロポエチン以外の腎臓が産生するホルモン(レニン、活性型ビタミンD)や、他の主要臓器(肝臓、副腎など)が産生するホルモン・サイトカインの種類とその主要な機能を確実に覚えているかを確認します。
関連知識
腎臓はエリスロポエチンの他に、レニンや活性型ビタミンD(1,25-(OH)2D3)なども産生します。また、肝臓は多くの血漿タンパク質やトロンボポエチンなどを産生します。造血因子の産生場所と機能は、血液学や生理学の基礎として重要です。