感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律〈感染症法〉で三類感染症はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
感染症法における三類感染症は、特定の職業への就業制限や入院勧告は行わないものの、患者の発生を把握し、積極的疫学調査を行い、汚染された食品等の喫食制限など、社会的に重要な感染症として位置づけられています。腸管出血性大腸菌感染症は、その特徴から三類感染症に分類されます。他の選択肢は、それぞれ一類または二類感染症です。
選択肢ごとの解説
- 1. 結核は二類感染症に分類されます。正しくは:結核は二類感染症である。選びやすい理由:罹患数が多い、治療期間が長いなど、公衆衛生上の重要性から重症度が高いと認識されがちですが、感染症法上の分類は「二類」です。混同注意:他の高病原性感染症(一類、二類)と混同しやすいです。
- 2. ペストは一類感染症に分類されます。正しくは:ペストは一類感染症である。選びやすい理由:非常に致死率が高く、歴史的にも大きな影響を与えた感染症であるため、最も重い分類である一類に該当することは想像しやすいかもしれません。混同注意:他の極めて危険な感染症(エボラ出血熱、マールブルグ熱など)と同じく、一類感染症として認識すべきです。
- 3. ジフテリアは二類感染症に分類されます。正しくは:ジフテリアは二類感染症である。選びやすい理由:予防接種で防げる感染症であることから、比較的軽度と誤解されることもありますが、重篤な合併症を引き起こす可能性があり、感染症法上は「二類」です。混同注意:麻疹や風疹など、定期予防接種の対象となる他の二類感染症と共通の認識で捉えられます。
- 4. 重症急性呼吸器症候群(SARS)は二類感染症に分類されます。正しくは:重症急性呼吸器症候群は二類感染症である。選びやすい理由:「重症急性」という名称から重篤な感染症であることが分かり、分類が二類以上であることは予想できますが、具体的な分類まで正確に記憶している必要があります。混同注意:新型インフルエンザ等感染症や新感染症、あるいは新型コロナウイルス感染症(指定感染症→二類相当)と混同しやすいです。
- 5. 正解。腸管出血性大腸菌感染症は、食品や水を介して集団発生しやすく、社会生活への影響が大きいため、三類感染症に指定されています。
国試ポイント
感染症法の定める感染症分類(一類~五類、指定感染症、新型インフルエンザ等感染症)とその代表的な疾患の対応を正確に覚えているか、特に社会生活への影響度に応じた分類基準を理解しているかが問われます。
混同注意
一類から三類感染症は特に重要度が高く、また名称からだけでは分類を判断しにくいため、それぞれの代表的な疾患を正確に暗記する必要があります。特に二類と三類は、就業制限の有無など、臨床検査技師の業務にも関わる部分で混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
この論点が出題された場合、次は各分類の具体的な規制内容(就業制限、入院勧告、検体提出義務など)や、他の類の代表的な疾患(特に五類や指定感染症)について問われる可能性が高いです。
関連知識
感染症法の目的、各分類の定義(就業制限、入院勧告の有無など)、代表的な各類感染症(例:一類:エボラ出血熱、ペスト、痘瘡、二類:結核、SARS、MERS、鳥インフルエンザ、三類:コレラ、赤痢、腸チフス、パラチフス)。また、新型インフルエンザ等感染症や指定感染症についても理解が必要です。