図の回路で正しいのはどれか。

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出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
RC高域通過回路において、遮断周波数(-3dB周波数)は、出力電圧が入力電圧の1/√2倍(約70.7%)になる周波数と定義されています。これは、出力電力が最大電力の半分になる周波数に相当します。
選択肢ごとの解説
- 1. この回路は抵抗RとコンデンサCが直列に接続され、出力がコンデンサCの両端から取り出されているため、高周波成分ほど出力が大きくなる高域通過回路(ハイパスフィルター)として機能します。正しくは:この回路は高域通過回路として機能する。選びやすい理由:RC回路はよくフィルタ回路として使われるため、低域通過回路も高域通過回路も混同しやすい。混同注意:低域通過回路と高域通過回路の構成
- 2. RC回路の時定数(τ)は、コンデンサの容量Cと抵抗Rの積(τ = RC)で表されます。和ではありません。正しくは:回路の時定数はCとRの積で表される。選びやすい理由:電気回路における定数の表現として、和や積のいずれかを用いることがあるため、直感的に誤った方を選んでしまう。混同注意:時定数の計算式(積と和の混同)
- 3. 高域通過回路に矩形波を入力した場合、出力されるのは微分された波形(微分波形)です。積分波形は低域通過回路に矩形波を入力した場合に得られます。正しくは:矩形波を入力すると微分波形が出力される。選びやすい理由:RC回路の応答として微分回路や積分回路が関連するため、どちらの波形が出力されるか混同しやすい。混同注意:微分回路と積分回路の出力波形
- 4. 遮断周波数f_cはf_c = 1/(2πRC)で定義されます。したがって、Cが大きくなると分母が大きくなるため、遮断周波数は低くなります。正しくは:Cの容量が大きいほど遮断周波数は低くなる。選びやすい理由:RC回路の特性と各パラメータの関係を正確に覚えていないと、直感的な誤解が生じやすい。混同注意:遮断周波数とC、Rの関係
- 5. 正解。遮断周波数(-3dB周波数)の定義により、この周波数では出力電力は最大電力の半分となり、出力電圧は入力電圧の1/√2倍(約0.707倍、または-3dB)になります。これは高域通過回路、低域通過回路ともに共通の定義です。
国試ポイント
電気回路図を見て、その回路の種類(高域通過/低域通過)、時定数、遮断周波数、入力波形に対する応答(微分/積分)といった基本的な特性を正確に理解しているかが問われています。特に遮断周波数における電圧比は、フィルタ回路の基本として重要です。
混同注意
RC回路における低域通過と高域通過の構造、時定数の計算式、微分回路と積分回路の出力波形、遮断周波数と各定数(R, C)の関係、遮断周波数における電圧比と電力比。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合、まず回路の構成から高域通過か低域通過かを判断し、次に時定数、遮断周波数、波形応答の基本的な公式と特性を正確に当てはめて判断します。特に遮断周波数における電圧・電力の定義は頻出事項です。
関連知識
電気回路の基礎、RCフィルタ回路、時定数、遮断周波数、デシベル表記、微分回路、積分回路、周波数応答。