抗核抗体の染色パターンと疾患の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
抗核抗体の核小体型は、主に全身性強皮症(特にびまん型)や多発性筋炎・皮膚筋炎などの自己免疫疾患と関連が深く、シェーグレン症候群との典型的な組み合わせではありません。シェーグレン症候群では、一般的に斑紋型や均質型がよく見られます。したがって、「核小体型 - シェーグレン症候群」の組み合わせは誤りです。
選択肢ごとの解説
- 1. この組み合わせは正しいです。セントロメア型はCREST症候群(全身性強皮症の限局型)に特異性の高い抗体パターンです。選びやすい理由:一般的な知識であり、誤りとは考えにくい。
- 2. 正解。この組み合わせは誤りです。核小体型は全身性強皮症(特にびまん型)、多発性筋炎・皮膚筋炎で多く見られ、シェーグレン症候群との関連は稀です。シェーグレン症候群では主に斑紋型や均質型が見られます。正しくは:核小体型は全身性強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎などと関連が深いです。シェーグレン症候群では通常、斑紋型や均質型が多く見られます。選びやすい理由:抗核抗体陽性となる疾患群という点で、知識があいまいだと選びやすいかもしれませんが、パターンと疾患の特異性を問う問題です。混同注意:シェーグレン症候群が抗核抗体陽性を示すこと自体は事実であるため、パターンとの特異的な関連性を見落としやすい。
- 3. この組み合わせは正しいです。均質型は全身性エリテマトーデス(SLE)や薬剤誘発性ループスでよく見られるパターンです。選びやすい理由:薬剤誘発性ループス自体がまれな疾患なので、知識が不確かな場合に誤りと判断する可能性があります。混同注意:全身性エリテマトーデス(SLE)との関連が強いパターンであるため、薬剤誘発性ループスとの関連を見落とすことがある。
- 4. この組み合わせは正しいです。斑紋型は混合性結合組織病(MCTD)、全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群などで広く見られるパターンです。特にMCTDに特異的な抗U1-RNP抗体が斑紋型を示します。選びやすい理由:最もよく見られる汎用的なパターンであるため、逆に特定の疾患との結びつきが薄いと誤解されることがある。混同注意:他の疾患でも見られるため、MCTDとの特異的な関連性が薄いと誤解し、誤答として選びやすい。
- 5. この組み合わせは正しいです。辺縁型は全身性エリテマトーデス(SLE)に特徴的なパターンの一つで、抗dsDNA抗体陽性と関連が深いです。選びやすい理由:特定の疾患に強く関連するパターンとして覚えているかどうかが問われるため、知識があいまいだと誤りと判断する可能性がある。混同注意:均質型や斑紋型の方がSLEでより一般的であるため、辺縁型との関連性を見落とすことがある。
国試ポイント
抗核抗体の各染色パターン(均質型、斑紋型、核小体型、セントロメア型、辺縁型など)と、それぞれが特徴的に見られる自己免疫疾患の組み合わせに関する知識が問われています。特に、特定のパターンが特定の疾患群に強く関連すること、あるいは関連が薄いことを理解しているかが重要です。
混同注意
核小体型と関連する疾患(全身性強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎)と、シェーグレン症候群で主に見られるパターン(斑紋型、均質型)との混同。また、各パターンが複数の疾患で見られる場合があるため、その中でも特に典型的な組み合わせを正確に覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、主要な抗核抗体パターンとその関連疾患(特に特異性の高い組み合わせ)を正確に記憶しているかを確認する必要があります。また、各疾患で複数のパターンが見られる場合も考慮し、最も典型的でない組み合わせを選ぶスキルが求められます。
関連知識
抗核抗体検査は自己免疫疾患のスクリーニングとして非常に重要であり、間接蛍光抗体法による染色パターンは、その後の特異抗体検査の指標となります。各パターンは、核内の特定の抗原に対する抗体の存在を示唆します。例えば、均質型は抗ヒストン抗体や抗dsDNA抗体、斑紋型は抗U1-RNP抗体や抗Sm抗体、抗SS-A/Ro抗体、抗SS-B/La抗体などと関連します。