医療情報システムで臨床検査項目分類コードとして用いられるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
JLAC (Japan LAb Code) は、日本臨床検査医学会と日本臨床検査技師会が共同で策定した、日本国内における臨床検査項目の標準コード体系です。電子カルテシステムや検査情報システム(LIS)などで、検査項目の識別やデータ連携のために広く利用されています。他の選択肢は、医用画像規格(DICOM)、医療情報連携規格(HL7)、疾病分類(ICD11)、医用画像管理システム(PACS)であり、臨床検査項目分類コードとしての役割はありません。
選択肢ごとの解説
- 1. DICOMは医用画像データの保存や通信に関する国際標準規格です。臨床検査項目分類には使用されません。正しくは:DICOMは、CTやMRIなどの医用画像データを扱うための規格です。選びやすい理由:医療情報システムで使われる規格であるため、選択肢として紛らわしい可能性があります。混同注意:DICOMは画像データ、HL7は情報連携、ICDは疾患分類、JLACは臨床検査項目分類です。それぞれ適用範囲が異なります。
- 2. HL7は医療情報の交換や連携に関する国際標準規格であり、特定の臨床検査項目を分類するためのコード体系ではありません。正しくは:HL7は、病院内の異なるシステム間(例:電子カルテと検査システム)で情報をやり取りするためのメッセージング規格です。選びやすい理由:医療情報システムにおける標準規格の一つであるため、知識が曖昧だと選びやすいかもしれません。混同注意:HL7はメッセージング規格であり、項目そのものを分類するコードではありません。
- 3. ICD11(国際疾病分類第11版)は、疾病や健康問題に関する統計や診断分類に用いられるコード体系であり、臨床検査項目を分類するものではありません。正しくは:ICD11は、疾患の分類や死因の統計などに使われるコードです。選びやすい理由:医学分野で広く使われる分類コードであるため、混同しやすいです。混同注意:ICDは疾患分類、JLACは検査項目分類と明確に異なります。
- 4. 正解。JLAC (Japan LAb Code) は、日本臨床検査医学会が定めた臨床検査項目の標準コードであり、医療情報システムにおいて検査項目を分類するために広く利用されています。
- 5. PACS(医用画像管理システム)は、DICOMに準拠した医用画像データを保存・管理・表示するためのシステムであり、臨床検査項目分類のコードではありません。正しくは:PACSは、医用画像をデジタルで管理するためのシステムです。選びやすい理由:医療情報システムの一部であるため、関連性があるように見えますが、役割が異なります。混同注意:PACSはシステム名であり、コード体系ではありません。DICOMと関連が深いです。
国試ポイント
医療情報システムにおける主要な標準規格やコード体系の役割について、正しく理解しているかが問われています。特に、各規格が『何を対象としているか』を明確に区別できることが重要です。
混同注意
DICOM(医用画像)、HL7(情報連携)、ICD(疾病分類)といった、医療情報分野の他の主要な標準規格やコード体系と混同しやすいです。それぞれが『どのような情報を、どのような目的で標準化・分類しているか』を正確に把握することが求められます。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、各選択肢が『何を対象とし、何のための規格/コード/システムであるか』を、キーワードと関連付けながら区別できるかを確認します。例:画像ならDICOM/PACS、検査項目ならJLAC/LOINC、疾患ならICD、連携ならHL7。
関連知識
DICOM: Digital Imaging and COmmunications in Medicine。HL7: Health Level Seven。ICD: International Classification of Diseases。LOINC (Logical Observation Identifiers Names and Codes): 国際的な臨床検査項目コード。ISO/TC 215: 医療情報学に関する国際標準化機構の技術委員会。