受動免疫による感染防止対策が行われているのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
受動免疫とは、抗体(免疫グロブリン)を外部から投与することで、一時的に免疫を獲得させる方法です。B型肝炎では、高リスク曝露時(例:針刺し事故後、B型肝炎ウイルスキャリアの母親からの新生児への感染予防など)にB型肝炎免疫グロブリン(HBIG)が投与され、受動免疫によって感染を予防します。他の選択肢は、主にワクチンによる能動免疫が予防策の中心となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 結核に対する予防接種はBCGワクチンによる能動免疫であり、受動免疫ではありません。発病した場合は化学療法が中心です。正しくは:結核の予防はBCGワクチンによる能動免疫です。選びやすい理由:感染症予防策の一つではあるため、知識が曖昧だと選びやすいかもしれません。混同注意:能動免疫と受動免疫の概念。
- 2. 正解。B型肝炎は、感染リスクの高い状況(例えば、B型肝炎ウイルスキャリアの母親から生まれた新生児への母子感染予防や、医療従事者の針刺し事故後など)において、B型肝炎免疫グロブリン(HBIG)を投与することで受動免疫による感染予防が行われます。
- 3. インフルエンザの予防は、主にワクチン接種による能動免疫です。治療には抗ウイルス薬が用いられますが、これは受動免疫ではありません。正しくは:インフルエンザの予防はワクチン接種による能動免疫です。選びやすい理由:一般的な感染症で予防策があるため、誤解しやすいです。混同注意:能動免疫と受動免疫の概念。
- 4. 肺炎球菌感染症の予防は、肺炎球菌ワクチン接種による能動免疫です。正しくは:肺炎球菌感染症の予防はワクチン接種による能動免疫です。選びやすい理由:高齢者などへのワクチン接種が広まっているため、予防策があるという認識から選びやすいかもしれません。混同注意:能動免疫と受動免疫の概念。
- 5. HIV感染症の予防は、暴露前予防(PrEP)や暴露後予防(PEP)などの抗ウイルス薬による予防法がありますが、これは受動免疫ではありません。特定の免疫グロブリン製剤が予防に用いられることは一般的ではありません。正しくは:HIV感染症の予防は抗ウイルス薬を用いた曝露前・後予防が中心です。選びやすい理由:致死的な感染症であり、何らかの強力な予防策があると考えてしまうかもしれません。混同注意:受動免疫と薬剤による予防。
国試ポイント
能動免疫と受動免疫の違い、およびそれぞれの免疫がどのような感染症の予防に利用されているかを問う問題です。特に、緊急時や特定の高リスク状況で受動免疫が用いられる具体的な例を理解しているかが重要となります。
混同注意
能動免疫(ワクチン接種による自己抗体産生)と受動免疫(抗体製剤投与による即時的な抗体獲得)の違い。また、薬剤による予防と免疫による予防の混同。
次に同じ論点が出たら
今後も、能動免疫と受動免疫の具体例を問う問題は出題される可能性が高いです。特に、どの感染症でどちらの免疫が使われるのか、それぞれのメリット・デメリットを理解しているかを確認しましょう。また、ワクチン接種の種類(生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドなど)とその適応も関連知識として重要です。
関連知識
能動免疫(ワクチン)、受動免疫(免疫グロブリン)、B型肝炎ウイルスキャリア、針刺し事故対策、母子感染予防。