病院電気設備の安全基準〈JIS T 1022〉において非接地配線方式を設けなければならない医用室はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
JIST1022§(病院電気設備の安全基準)では、生命維持に不可欠な医療機器が使用され、かつ一線地絡時にも停電が許されない集中治療室(ICU)、手術室、心臓カテーテル室などの特定医用室には、非接地配線方式(医用IT方式)の採用が義務付けられています。この方式により、一回の地絡では停電せず、地絡電流も極めて小さく抑えられるため、患者の安全が最大限に確保されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。JIST1022§では、生命維持に直接関わる医療機器が使用される集中治療室(ICU)や手術室など、患者の安全に極めて高い配慮が必要な医用室には、一線地絡時に瞬時に停電せず、かつ地絡電流が流れにくい非接地配線方式(医用IT方式)を設けることが義務付けられています。
- 2. 検体検査室は、患者の体内に直接電気的な影響を与える可能性が低い環境であり、一般的な接地配線方式が適用されます。非接地配線方式の義務付けはありません。正しくは:検体検査室は、非接地配線方式の義務付けがない医用室です。選びやすい理由:病院内の部屋であるため、安全基準が厳しいと思われがちですが、直接患者に電気が流れるリスクが低い点を考慮する必要があります。混同注意:生命維持に直結するICUや手術室との区別。
- 3. 病理検査室は、検体検査室と同様に、患者の体内に直接電気的な影響を与える可能性が低い場所であり、非接地配線方式の義務付けはありません。正しくは:病理検査室は、非接地配線方式の義務付けがない医用室です。選びやすい理由:病院内の専門的な部屋であるため、高い安全性が要求されると誤解しやすい。混同注意:医療行為の性質による電気設備要件の差。
- 4. 生理検査室では心電図や脳波など患者に電極を装着する機器も使用されますが、JIST1022§で非接地配線方式が義務付けられるのは、より重篤な状況で使用されるICUや手術室などです。生理検査室は通常、保護接地や等電位ボンディングで安全が確保されます。正しくは:生理検査室は、非接地配線方式の義務付けがない医用室です。ただし、患者の直接的な接触があるため、追加の安全対策(例えば、保護接地や等電位ボンディング)が求められる場合があります。選びやすい理由:患者に直接電極を付けるため、電気的な危険性が高いと感じやすい。混同注意:JIST1022§における医用室の分類と、それぞれの室で要求される電気設備方式。
- 5. 一般病室は、患者が入院する場所ですが、ICUや手術室のように生命維持に直結する高度な医療機器が常時使用されるわけではないため、非接地配線方式の義務付けはありません。通常、接地配線方式が適用されます。正しくは:一般病室は、非接地配線方式の義務付けがない医用室です。選びやすい理由:患者が長時間過ごす場所なので、安全対策が厳重だと考えやすい。混同注意:患者の滞在環境と、直接的な医療行為による電気的リスクの区別。
国試ポイント
臨床検査技師国家試験では、病院内の電気設備の安全基準、特にJIST1022§(または関連する電気設備技術基準)に関する知識が問われます。具体的には、患者の電気的安全性確保のために、特定の医用室でどのような配線方式が要求されるか、その理由を含めて理解しているかが重要です。非接地配線方式を必要とする医用室の具体的な例を覚えることがポイントとなります。
混同注意
非接地配線方式(医用IT方式)と一般的な接地配線方式の違い、およびそれぞれが適用される医用室の具体的な分類。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、まず『患者に直接接続される生命維持に関わる医療機器が使用されるか』『一線地絡時に瞬時の停電が許されないか』という観点から各医用室を評価し、非接地配線方式の適用要否を判断します。また、他の医用室における電気的安全対策(保護接地、等電位ボンディングなど)についても確認しておくべきです。
関連知識
医用電気機器の分類(BF形、CF形など)、等電位ボンディング、漏れ電流の許容値、接地抵抗の基準、医用変圧器の役割、JIST1022§の他の規定(非常電源設備など)。