パルスオキシメータで測定できるのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第69回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・4番
解説
パルスオキシメータは、指先などにプローブを装着し、発光ダイオードから2種類の光(赤色光と赤外光)を照射し、受光部でその透過または反射光を測定します。これにより、酸素化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの吸光度の違いを利用して動脈血酸素飽和度(SpO2)を非侵襲的に算出します。また、血管の拍動に伴う光吸収の変化を検出することで、脈拍数も同時に測定・表示します。
選択肢ごとの解説
- 1. パルスオキシメータは体温を測定する機能を持っていません。体温は体温計で測定する項目です。正しくは:体温は体温計で測定します。選びやすい理由:体温も重要なバイタルサインであるため、他の測定項目と混同して選択しやすいかもしれません。混同注意:脈拍数や酸素飽和度と同じく、非侵襲的に測定できるバイタルサインであるため、一緒に測定できると誤解しやすいです。
- 2. パルスオキシメータは血液中の酸素飽和度と脈拍数を光学的に測定する装置であり、直接的に呼吸数を測定する機能はありません。正しくは:呼吸数は胸部の動きの観察や聴診、またはカプノメータ(呼気終末二酸化炭素分圧)などを用いて測定します。一部の多機能モニターではパルス波形から間接的に呼吸変動を検出することはありますが、パルスオキシメータ単体での直接測定項目ではありません。選びやすい理由:酸素飽和度と呼吸は密接に関連するため、呼吸数も測定できると勘違いしやすいです。混同注意:多機能な生体情報モニター(バイタルモニター)とパルスオキシメータ単体で測定できる項目を混同することがあります。
- 3. 正解。パルスオキシメータは、指先などの末梢血管の拍動に伴う光吸収の変化を検出することで、脈拍数を同時に測定し表示します。これは動脈血酸素飽和度とともにパルスオキシメータの主要な測定項目の一つです。
- 4. 正解。パルスオキシメータは、酸素化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの吸光度特性の違いを利用し、2種類の光(赤色光と赤外光)を照射してその透過・反射光を測定することで、動脈血中のヘモグロビンが酸素と結合している割合(酸素飽和度)を非侵襲的に算出します。これはパルスオキシメータの最も主要な測定項目です。
- 5. パルスオキシメータは酸素飽和度を測定する装置であり、動脈血二酸化炭素分圧を測定する機能は持っていません。正しくは:動脈血二酸化炭素分圧は、血液ガス分析装置を用いて採取した動脈血を分析することで測定します。非侵襲的に二酸化炭素の排出量を評価する場合には、カプノメータで呼気終末二酸化炭素分圧(EtCO2)を測定します。選びやすい理由:酸素と同様に呼吸機能に関わるガスであるため、一緒に測定できると誤解しやすいです。混同注意:血液ガス分析装置で測定する項目(動脈血酸素分圧、二酸化炭素分圧、pHなど)と、パルスオキシメータで測定する項目(酸素飽和度、脈拍数)が混同されることがあります。
国試ポイント
パルスオキシメータの測定原理と、それによって測定できる項目は臨床検査技師国家試験において頻出の基礎知識です。特に、SpO2と脈拍数の非侵襲的な測定機器であることを理解しているかが問われます。他のバイタルサインや血液ガス分析項目との違いを明確に区別できるかがポイントとなります。
混同注意
多機能な生体情報モニター(バイタルモニター)とパルスオキシメータ単体で測定できる項目を混同することや、血液ガス分析装置で測定する項目(動脈血酸素分圧、二酸化炭素分圧)とパルスオキシメータで測定する項目(酸素飽和度)を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次にこの論点が出題された場合、パルスオキシメータの具体的な測定原理(使用される光の種類や波長)、測定値が変動する要因、あるいは測定不能となる条件など、より深い理解を問われる可能性があります。また、小児や新生児における適用、アラーム設定の重要性なども確認しておくと良いでしょう。
関連知識
パルスオキシメータの測定原理(ランバート・ベールの法則、ヘモグロビンの吸光度特性)、SpO2とSaO2の違い、正常値、測定上の注意点(マニキュア、色素沈着、末梢循環不全、体動の影響など)、他の非侵襲的モニター(カプノメータなど)の原理と測定項目。