化学発光酵素免疫測定法~CLEIAに用いられるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA)は、酵素反応によって特定の基質が酸化される際に生じる化学発光を検出する免疫測定法です。この方法において、ルミノールは代表的な発光基質の一つとして用いられます。酵素(例: HRP)が基質に作用すると、ルミノールが酸化されて光を放ち、その光量を測定することで検体中の目的物質の濃度を定量します。
選択肢ごとの解説
- 1. 金コロイドは、免疫クロマトグラフィー法(イムノクロマト法)や免疫電子顕微鏡法などで標識物質として利用されますが、化学発光酵素免疫測定法CLEIAの発光基質ではありません。正しくは:金コロイドは、主に迅速診断キットで用いられるイムノクロマト法の色素標識として利用されます。選びやすい理由:免疫測定法で標識として使われる物質であるため、混同しやすいかもしれません。混同注意:CLEIAの発光基質(ルミノールなど)と、イムノクロマト法の標識(金コロイド)を混同する可能性があります。
- 2. ルテニウム誘導体は電気化学発光免疫測定法(ECLIA)の標識物質として利用されますが、化学発光酵素免疫測定法CLEIAの直接的な発光基質ではありません。正しくは:ルテニウムは、電気化学発光免疫測定法(ECLIA)で用いられる発光物質です。選びやすい理由:ECLIAという別の発光免疫測定法で使われるため、選択肢として魅力的ですが、CLEIAとは異なります。混同注意:CLEIAの発光基質(ルミノールなど)と、ECLIAの発光物質(ルテニウム)を混同しやすいです。どちらも発光を利用した免疫測定法であるため、注意が必要です。
- 3. 正解。ルミノールは、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA)において、酵素(特に西洋ワサビペルオキシダーゼHRP)によって酸化され、発光する基質として広く利用されます。この発光を検出することで、目的物質の量を測定します。
- 4. ルシフェリンは、ホタルなどに存在するルシフェラーゼという酵素の基質であり、生物発光反応(バイオルミネッセンス)に利用されますが、CLEIAの酵素反応で直接的に発光する基質としては一般的ではありません。正しくは:ルシフェリンは、ルシフェラーゼを用いた生物発光反応の基質です。選びやすい理由:ルシフェリンも「発光」に関わる物質であるため、知識が曖昧な場合に選びやすいかもしれません。混同注意:化学発光酵素免疫測定法CLEIAで用いるルミノールと、生物発光反応で用いるルシフェリンを混同しやすいです。どちらも「発光」というキーワードで繋がりがありますが、メカニズムが異なります。
- 5. フルオレセインイソチオシアネート(FITC)は、免疫蛍光法(IF法)で用いられる蛍光色素であり、化学発光とは異なる「蛍光」を利用します。CLEIAの発光基質ではありません。正しくは:FITCは、免疫蛍光法で抗体などを標識する蛍光色素です。選びやすい理由:免疫測定法で標識として使われる物質であるため、混同しやすいかもしれません。また、「発光」と「蛍光」を曖昧に捉えていると誤答しやすいです。混同注意:化学発光酵素免疫測定法CLEIAと免疫蛍光法(IF法)を混同しやすいです。CLEIAは酵素反応による化学発光を利用するのに対し、IF法は蛍光色素の蛍光現象を利用します。
国試ポイント
免疫測定法における各測定原理と、そこで用いられる標識物質や発光・蛍光物質の組み合わせを正確に理解しているかが問われる問題です。特に、発光を利用する免疫測定法(CLEIA、ECLIA、生物発光法)や蛍光を利用する免疫測定法(IF法)で使われる物質を区別できる知識が求められます。
混同注意
免疫測定法には様々な種類があり、それぞれ異なる標識物質や発光/蛍光基質を用います。CLEIAとECLIA、免疫蛍光法、生物発光法などで使用される物質を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出題された場合、CLEIAだけでなく、ECLIA、免疫蛍光法、イムノクロマト法など、他の主要な免疫測定法の原理と、そこで使用される特徴的な物質(標識、基質など)の組み合わせを正確に答えられるかを確認します。
関連知識
・CLEIAの原理(酵素の種類、発光増強剤) ・ECLIAの原理とルテニウムの役割 ・免疫蛍光法の原理と蛍光色素(FITC、Rhodamineなど) ・生物発光法の原理とルシフェリン-ルシフェラーゼ系 ・イムノクロマト法の原理と金コロイドの役割