アニオンギャップの計算に用いるイオンはどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・4番
解説
アニオンギャップ(AG)は、血漿中の測定可能な主要陽イオンの合計と、測定可能な主要陰イオンの合計との差として定義されます。臨床では、AG = [Na+] - ([Cl-] + [HCO3-]) の式で算出されるのが一般的です。したがって、この計算に直接用いられるイオンはナトリウム(Na+)と重炭酸(HCO3-)です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。アニオンギャップの計算式では、主要な陰イオンとして重炭酸イオン(HCO3-)が用いられます。これは測定可能な主要陰イオンの一つです。
- 2. 無機リン酸は主要な未測定陰イオンの一つであり、アニオンギャップの『計算式には直接含まれません』が、アニオンギャップの変動に影響を与える要因の一つです。正しくは:アニオンギャップの計算式に直接用いるイオンは、測定可能な主要電解質(Na+, Cl-, HCO3-)です。無機リン酸は未測定陰イオンに含まれます。選びやすい理由:リン酸は体液の電解質バランスに重要な役割を果たすため、関連すると考えやすいですが、計算式に直接は入りません。混同注意:『アニオンギャップに影響を与えるイオン』と『アニオンギャップの計算式に直接含まれるイオン』を混同しやすいです。
- 3. カルシウムイオン(Ca2+)は体内の重要な陽イオンですが、アニオンギャップの計算式には通常含まれません。アニオンギャップは、主要な陽イオン(Na+)と主要な陰イオン(Cl-, HCO3-)の差から算出されます。正しくは:アニオンギャップの計算に用いる陽イオンは主にナトリウム(Na+)です。選びやすい理由:カルシウムは電解質であるため、アニオンギャップに関連すると思われがちです。混同注意:一般的な電解質の知識と、アニオンギャップの具体的な計算式に含まれるイオンを混同しやすいです。
- 4. 正解。アニオンギャップの計算式では、主要な陽イオンとしてナトリウムイオン(Na+)が用いられます。これは測定可能な主要陽イオンの一つです。
- 5. マグネシウムイオン(Mg2+)は体内の重要な陽イオンですが、アニオンギャップの計算式には通常含まれません。アニオンギャップは、主要な陽イオン(Na+)と主要な陰イオン(Cl-, HCO3-)の差から算出されます。正しくは:アニオンギャップの計算に用いる陽イオンは主にナトリウム(Na+)です。選びやすい理由:マグネシウムも電解質であるため、アニオンギャップに関連すると思われがちです。混同注意:一般的な電解質の知識と、アニオンギャップの具体的な計算式に含まれるイオンを混同しやすいです。
国試ポイント
アニオンギャップの定義と計算式に含まれる主要な電解質を正確に理解しているかを問う問題です。特に、『計算式に直接含まれるイオン』と『アニオンギャップに影響を与えるが計算式には含まれないイオン』の区別が重要です。
混同注意
アニオンギャップの計算式に直接含まれるイオンと、アニオンギャップの変動に影響を与える未測定イオン(例:無機リン酸、アルブミン)やその他の電解質(Ca2+, Mg2+)を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、アニオンギャップの正常値、増大する病態(高AG代謝性アシドーシス)、減少する病態(低AG代謝性アシドーシス)が問われる可能性が高いです。また、未測定陰イオン(UNMEASURED ANIONS)や未測定陽イオン(UNMEASURED CATIONS)についても理解しているか確認すると良いでしょう。
関連知識
アニオンギャップの増大・減少の原因となる疾患(例:代謝性アシドーシス、腎不全など)、およびその意義。