グリセロリン脂質でないのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
グリセロリン脂質はグリセロールを骨格に持ち、スフィンゴリン脂質はスフィンゴシンを骨格に持ちます。スフィンゴミエリンはスフィンゴシン骨格を持つため、グリセロリン脂質には含まれません。他の選択肢はすべてグリセロール骨格を持つグリセロリン脂質です。
選択肢ごとの解説
- 1. レシチン(ホスファチジルコリン)は、グリセロール骨格に2つの脂肪酸と1つのリン酸(コリン結合)が結合した典型的なグリセロリン脂質です。正しくは:レシチンはグリセロリン脂質です。選びやすい理由:リン脂質全般の知識として知られているため、誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:スフィンゴミエリンとの構造の違いを混同しやすいです。
- 2. セファリン(ホスファチジルエタノールアミン)は、グリセロール骨格に2つの脂肪酸と1つのリン酸(エタノールアミン結合)が結合した典型的なグリセロリン脂質です。正しくは:セファリンはグリセロリン脂質です。選びやすい理由:レシチンと並んでよく名前が挙がるリン脂質であり、区別が曖昧だと誤って選ぶ可能性があります。混同注意:スフィンゴミエリンとの構造の違いを混同しやすいです。
- 3. リゾレシチンは、レシチンの一方の脂肪酸が加水分解によって除去された構造であり、グリセロール骨格を持つためグリセロリン脂質に分類されます。正しくは:リゾレシチンはグリセロリン脂質です。選びやすい理由:「リゾ」という接頭辞から、構造が大きく異なるという印象を受けやすく、誤って選ぶ可能性があります。混同注意:元のグリセロリン脂質であるレシチンの誘導体であることを忘れやすいです。
- 4. 正解。スフィンゴミエリンは、グリセロール骨格の代わりにスフィンゴシン骨格を持つため、グリセロリン脂質ではなくスフィンゴリン脂質に分類されます。正しくは:スフィンゴミエリンはスフィンゴリン脂質であり、グリセロリン脂質ではありません。選びやすい理由:リン脂質であることには変わりないため、詳細な構造を覚えていないと見落としやすいです。混同注意:レシチンやセファリンなどの主要なグリセロリン脂質と混同しやすいです。
- 5. ホスファチジルセリンは、グリセロール骨格に2つの脂肪酸と1つのリン酸(セリン結合)が結合した典型的なグリセロリン脂質です。正しくは:ホスファチジルセリンはグリセロリン脂質です。選びやすい理由:「ホスファチジル」という共通の名称があるため、グリセロリン脂質であると判断しやすいですが、確認が必要です。混同注意:スフィンゴミエリンとの構造の違いを混同しやすいです。
国試ポイント
リン脂質の基本的な分類と、主要なリン脂質がどの骨格(グリセロールかスフィンゴシンか)を持つかを正確に理解しているかを問う問題です。特にスフィンゴミエリンがグリセロリン脂質ではないことを知っているかが重要です。
混同注意
リン脂質全体とグリセロリン脂質を混同しやすい。スフィンゴミエリン以外のリン脂質(レシチン、セファリンなど)との構造的な違いが曖昧になりやすい。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、まず提示された分子が『グリセロール』または『スフィンゴシン』のどちらを基本骨格としているかを確認し、その上で『リン酸基』と『付加されている極性頭部』の有無と種類を判断します。
関連知識
リン脂質の生体膜における役割、構成成分(グリセロール、脂肪酸、リン酸、極性頭部)、スフィンゴ脂質とスフィンゴ糖脂質との違い。主要なリン脂質の構造と名称。