LDで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
LDアイソザイムの血中半減期はLD1が最も長く(数日)、LD5は短い(約10時間)ことが知られています(公式正答3)。LDは4量体の酵素で、赤血球に多いのはLD1・LD2、健常人血清で最も多いのはLD2、LD1はH型サブユニットのみで構成されます。
選択肢ごとの解説
- 1. LDはM型とH型という2種類のサブユニットから構成される4量体(テトラマー)酵素です。2量体ではありません。正しくは:LDは4量体の酵素である。選びやすい理由:酵素の中には2量体のものも多いため、混同しやすい。混同注意:他の酵素の構造との混同。
- 2. LDは骨格筋、肝臓、心臓、腎臓、赤血球など様々な組織に広く分布しており、特に赤血球には非常に多く含まれています。しかし、この選択肢はLDアイソザイムの分布に関する記述として誤りではありませんが、LDの半減期に関する他の選択肢との比較において「最も正しい」とは言えません。ただし、設問の「正しいのはどれか」に対しては、赤血球に豊富に含まれるという事実自体は正しいです。正しくは:LDは多くの臓器、特に赤血球に豊富に存在するが、最も適切な記述ではない。選びやすい理由:赤血球溶血がLD値に影響を与えることから、赤血球に多いという事実は知られているため。混同注意:LDがどの臓器に多く含まれるかという知識は正しいが、問題の意図を汲み取れない場合。
- 3. 正解。LDアイソザイムの中で血中半減期が最も長いのはLD1で、肝由来のLD5は半減期が短いのが特徴です。正しくは:この記述は正しい。選びやすい理由:他の主要酵素の半減期と混同しやすい。混同注意:各酵素の半減期の具体的な数値や相対的な長短。
- 4. 健常人血清中ではLD5が最も多く(約30%)、次いでLD4、LD3と続き、LD1、LD2は比較的少ないです。選択肢はLD全体の話をしているのか、特定のアイソザイムの話をしているのか曖昧ですが、いずれにしても「最も高い」という表現は適切ではありません。一般的に、健常人血清中ではLD2が最も高い割合を占めます。正しくは:健常人血清ではLD2の割合が最も高い。選びやすい理由:LDアイソザイムの分布を詳細に覚えていないと、誤って正しいと判断してしまう可能性がある。混同注意:LDアイソザイムの分布比率、特に健常人血清中の主要アイソザイム。
- 5. LDはM型(筋型)とH型(心筋型)の2種類のサブユニットが組み合わさって、LD1(H4)からLD5(M4)までの5種類のアイソザイムを形成します。M型サブユニットのみで構成されるのはLD5(M4)のみであり、LD全体としてはM型とH型の両方で構成されます。正しくは:LDはM型とH型の2種類のサブユニットで構成される。選びやすい理由:M型とH型というサブユニットが存在することは知っていても、その組み合わせのバリエーションを理解していないと間違えやすい。混同注意:LDのサブユニットの種類とその組み合わせ(アイソザイムの構成)。
国試ポイント
LDの構造(4量体、M型・H型サブユニット)、生理的分布、アイソザイムの種類と比率(健常人、疾患時)、そして特に血中半減期は臨床検査技師国家試験で頻繁に問われる重要事項です。各主要酵素の半減期の比較は必須知識です。
混同注意
LDアイソザイムの健常人での分布比率(LD2が最も多い)と、疾患時のアイソザイム変動。また、他の酵素(AST, ALT, CKなど)の半減期や組織分布との混同。
次に同じ論点が出たら
LDアイソザイムの各分画と、それが高値を示す疾患との関連性を問う問題に進むことが考えられます。
関連知識
LDアイソザイムは電気泳動によって分離され、各アイソザイムの測定は特定の臓器障害の診断に有用です。例えば、心筋梗塞ではLD1とLD2が上昇し、肝障害ではLD4とLD5が上昇します。LDは解糖系に関わる酵素であり、嫌気性代謝経路でピルビン酸から乳酸への変換を触媒します。