Bリンパ球で正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4・5番
解説
Bリンパ球は液性免疫の中核を担い、抗原刺激とT細胞の助けにより形質細胞へと分化し、抗体を産生します。また、末梢血中のリンパ球のサブセット比率においては、Tリンパ球が優位であり、Bリンパ球はTリンパ球より少ないのが生理的な状態です。
選択肢ごとの解説
- 1. Bリンパ球は骨髄で成熟します。胸腺で成熟するのはTリンパ球です。正しくは:Bリンパ球は骨髄で成熟します。選びやすい理由:リンパ球の成熟場所として胸腺が有名なので、安易に選んでしまうかもしれません。混同注意:Tリンパ球の成熟場所と混同しやすいです。
- 2. Bリンパ球は主にCD19, CD20, CD22などを発現します。CD13は骨髄系細胞(単球、顆粒球など)の表面マーカーです。正しくは:Bリンパ球はCD19、CD20などを発現します。選びやすい理由:様々な細胞表面マーカーがあり、混乱しやすいです。混同注意:骨髄系細胞のマーカーと混同しやすいです。
- 3. IL-6(インターロイキン-6)はB細胞の活性化、増殖、形質細胞への分化を促進するサイトカインです。抑制する作用はありません。正しくは:IL-6はBリンパ球の機能を促進します。選びやすい理由:サイトカインの機能は多岐にわたり、抑制作用を持つものも多いので、選択肢としてあり得ると思ってしまうかもしれません。混同注意:他の抑制性サイトカインや、免疫応答の負の制御と混同しやすいです。
- 4. 正解。Bリンパ球は抗原刺激を受け、T細胞の助けを得て活性化・増殖し、最終的に抗体を産生する形質細胞(抗体産生細胞)へと分化します。
- 5. 正解。健常成人の末梢血リンパ球の割合は、Tリンパ球が約70~80%と最も多く、Bリンパ球は約10~20%とTリンパ球よりも少ないのが一般的です。
国試ポイント
リンパ球の主要なサブセット(B細胞、T細胞、NK細胞)の基本的な特徴、機能、表面マーカー、そして末梢血中の一般的な比率について問われることが多いです。特に成熟場所、主要機能、代表的なマーカーは頻出事項です。
混同注意
Tリンパ球とBリンパ球の成熟場所、主要機能、代表的な表面マーカーを混同しやすいです。また、サイトカインの作用(促進/抑制)も多くの種類があるため混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、Bリンパ球の成熟場所、主要な機能(抗体産生)、代表的な表面マーカー(CD19, CD20)、そして末梢血中の相対的な割合が選択肢として適切かどうかを確認します。Tリンパ球や他の免疫細胞の特徴との対比で理解しているかを問う傾向にあります。
関連知識
Tリンパ球のサブセット(ヘルパーT細胞、細胞傷害性T細胞など)とその機能。NK細胞の特徴。主要なサイトカインの種類とその作用。骨髄系細胞とリンパ系細胞の表面マーカーの違い。