骨芽細胞の増殖で血中濃度が上昇するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
オステオカルシンは骨芽細胞で産生される非コラーゲン性タンパク質であり、骨形成過程で骨基質に組み込まれた後、一部が血中に放出されます。したがって、骨芽細胞の活動が活発化し骨形成が促進されると、血中オステオカルシンの濃度が上昇します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。オステオカルシンは骨芽細胞が産生する骨形成マーカーであり、骨形成が促進されると血中濃度が上昇する。選びやすい理由:骨形成マーカーの代表例であり、直接的な因果関係が明確なため。混同注意:他の骨代謝マーカー全般。
- 2. デオキシピリジノリンは、骨コラーゲンの分解によって生じる骨吸収マーカーである。骨形成促進時には上昇しない。正しくは:骨吸収マーカーとして骨吸収促進時に上昇する。選びやすい理由:骨代謝に関連するマーカーであるため、選択肢として考慮されやすい。混同注意:オステオカルシンなどの骨形成マーカー。
- 3. I型コラーゲン架橋C-テロペプチド(CTX)は、骨吸収の際に分解されるI型コラーゲンに由来するマーカーであり、骨吸収マーカーである。骨形成促進時には上昇しない。正しくは:骨吸収マーカーとして骨吸収促進時に上昇する。選びやすい理由:I型コラーゲンという骨の主成分に由来するため、骨代謝全般のマーカーと誤解されやすい。混同注意:I型プロコラーゲン-N-プロペプチド(P-I-NP)などの骨形成マーカー。
- 4. I型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTX)も、骨吸収の際に分解されるI型コラーゲンに由来するマーカーであり、骨吸収マーカーである。骨形成促進時には上昇しない。正しくは:骨吸収マーカーとして骨吸収促進時に上昇する。選びやすい理由:C-テロペプチドとN-テロペプチドの区別が曖昧な場合、骨形成マーカーと誤解されやすい。混同注意:I型コラーゲン架橋C-テロペプチド(CTX)およびI型プロコラーゲン-N-プロペプチド(P-I-NP)。
- 5. 酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ(TRACP-5b)活性は、破骨細胞から分泌される酵素であり、骨吸収マーカーである。骨形成促進時には上昇しない。正しくは:骨吸収マーカーとして骨吸収促進時に上昇する。選びやすい理由:骨代謝に関与する酵素であるため、骨形成と関連すると誤解されやすい。混同注意:骨型アルカリホスファターゼ(BAP)などの骨形成マーカー。
国試ポイント
骨形成マーカーと骨吸収マーカーの代表的な種類を区別し、それぞれの生理学的意義を理解する。
混同注意
骨形成マーカーと骨吸収マーカーは混同しやすく、特にコラーゲン由来のマーカーは名称が似ているため注意が必要である。
次に同じ論点が出たら
骨形成の指標を問われた場合は、骨芽細胞由来の産物やコラーゲン合成に関わるマーカー(オステオカルシン、BAP、P-I-NP)を選択する。
関連知識
骨形成マーカーにはオステオカルシン、骨型アルカリホスファターゼ(BAP)、P-I-NP(I型プロコラーゲン-N-プロペプチド)などがある。骨吸収マーカーにはデオキシピリジノリン(DPD)、I型コラーゲン架橋C-テロペプチド(CTX)、酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ(TRACP-5b)などがある。