ダニ類が媒介する感染症はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
日本紅斑熱は、マダニ類の刺咬によってリケッチアに感染することで発症する疾患です。他の選択肢の感染症は、それぞれ蚊(デング熱、マラリア)、汚染された水や土壌(レプトスピラ症)、サシチョウバエ(皮膚リーシュマニア症)が主な感染経路または媒介動物です。
選択肢ごとの解説
- 1. デング熱は蚊(主にネッタイシマカやヒトスジシマカ)によって媒介されるウイルス感染症です。ダニではありません。正しくは:デング熱は蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)が媒介します。選びやすい理由:熱帯・亜熱帯地域で発生する感染症という点で共通性があり、媒介動物に関する知識が曖昧だと選択しやすいかもしれません。混同注意:蚊媒介感染症と混同しやすいです。
- 2. マラリアはマラリア原虫による感染症で、ハマダラカという蚊が媒介します。ダニは媒介しません。正しくは:マラリアは蚊(ハマダラカ)が媒介します。選びやすい理由:発熱などの症状が特徴的であり、昆虫が媒介する感染症という大枠で誤解しやすいです。混同注意:蚊媒介感染症、特に熱帯熱マラリアや三日熱マラリアといった種類と混同しやすいです。
- 3. 正解。日本紅斑熱はリケッチアの一種である日本紅斑熱リケッチアによって引き起こされる感染症で、マダニ類が媒介します。ダニ刺咬によって感染するため、この選択肢が正しいです。選びやすい理由:正しい知識があれば迷いません。混同注意:ツツガムシ病(ツツガムシが媒介)など、他のダニ媒介感染症と混同しやすいですが、いずれもダニ媒介という点では共通します。
- 4. レプトスピラ症はレプトスピラという細菌によって引き起こされる人獣共通感染症で、保菌動物(ネズミなど)の尿によって汚染された水や土壌に接触することで感染します。ダニによる媒介ではありません。正しくは:レプトスピラ症は、保菌動物の尿で汚染された水や土壌との接触により感染します。選びやすい理由:動物が関わる感染症であるため、媒介動物の特定が曖昧な場合に選択肢として考えてしまう可能性があります。混同注意:経皮感染する感染症であるため、他の昆虫媒介感染症や経皮感染症と混同しやすいかもしれません。
- 5. 皮膚リーシュマニア症はリーシュマニア原虫による感染症で、サシチョウバエ(吸血昆虫)が媒介します。ダニは媒介しません。正しくは:皮膚リーシュマニア症はサシチョウバエが媒介します。選びやすい理由:熱帯・亜熱帯地域に見られ、昆虫媒介性という点で迷う可能性があります。混同注意:サシチョウバエ媒介感染症や、他の原虫感染症と混同しやすいです。
国試ポイント
媒介動物と疾患の組み合わせを正確に覚えているか、特にダニ媒介感染症の種類と特徴を理解しているかが問われています。典型的な媒介動物と感染症の対応を問う問題です。
混同注意
ダニ媒介感染症(ツツガムシ病、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など)と他の節足動物媒介感染症(蚊媒介:日本脳炎、デング熱、マラリア、ウエストナイル熱など;サシチョウバエ媒介:リーシュマニア症など)との混同。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、各感染症の主要な媒介動物(または感染経路)とその特徴、さらに原因微生物の種類(ウイルス、細菌、原虫など)が問われる可能性があります。
関連知識
ダニ媒介感染症には、日本紅斑熱の他にツツガムシ病、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ライム病、回帰熱、野兎病などがあります。それぞれの原因微生物と主要な媒介ダニの種類(マダニ、ツツガムシなど)を関連付けて学習することが重要です。