市中肺炎の原因菌でないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
アスペルギルス・フミガータスは真菌であり、主に免疫不全患者に日和見感染として肺炎を引き起こします。一般的な市中肺炎の原因菌としては通常考えられません。他の選択肢はいずれも市中肺炎の主要な原因菌(細菌または非定型病原体)として広く認知されています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。アスペルギルス・フミガータスは真菌であり、主に免疫不全患者に日和見感染として肺炎(アスペルギルス肺炎)を引き起こします。健康な人が発症する一般的な市中肺炎の主要な原因菌ではありません。正しくは:市中肺炎の主要な原因菌は細菌や一部のウイルスです。アスペルギルスは真菌であり、通常は免疫不全状態の患者に病原性を示します。選びやすい理由:肺炎を引き起こす微生物であることには変わりないので、誤って選択してしまう可能性があります。混同注意:細菌性肺炎の原因菌(肺炎球菌、インフルエンザ菌など)や非定型肺炎の原因菌(マイコプラズマ、クラミジアなど)と混同することがあります。
- 2. クラミジア・ニューモニエは非定型肺炎の主要な原因菌の一つであり、市中肺炎の原因菌としてよく知られています。
- 3. インフルエンザ菌は肺炎球菌に次いで多い、市中肺炎の主要な細菌性原因菌の一つです。特にCOPD患者などで見られます。
- 4. マイコプラズマ・ニューモニエは非定型肺炎の最も一般的な原因菌であり、特に若年層の市中肺炎で多く検出されます。
- 5. 肺炎球菌は成人における市中肺炎の最も頻度の高い細菌性原因菌です。
国試ポイント
市中肺炎の原因菌に関する知識、特に細菌と真菌、および日和見感染症の病原体との区別が問われています。主要な細菌性肺炎、非定型肺炎の原因菌、そして免疫不全患者に発症しやすい真菌感染症の鑑別がポイントです。
混同注意
細菌性肺炎の原因菌(肺炎球菌、インフルエンザ菌など)、非定型肺炎の原因菌(マイコプラズマ、クラミジアなど)、ウイルス性肺炎の原因ウイルス、そして日和見感染症の真菌(アスペルギルス、カンジダなど)やその他の病原体。これらを混同すると正解できません。
次に同じ論点が出たら
今後、同様の問題が出た場合、主要な市中肺炎の原因菌リストを想起し、その中に真菌や特定のウイルスが含まれる場合は、それが『一般的でない』選択肢である可能性を検討します。特に免疫状態によって病原性が変わる微生物に注意が必要です。
関連知識
市中肺炎の定義、病型(定型/非定型)、主要な原因菌とその特徴(グラム染色所見、培養の難易度など)。日和見感染症の原因微生物と、それらが感染する宿主の状態についても理解しておく必要があります。