炭化水素鎖中に1つの二重結合を持つ脂肪酸はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
オレイン酸は炭素数18で1つの二重結合を持つ一不飽和脂肪酸(C18:1, n-9)です。一方、リノール酸は2つの二重結合(C18:2, n-6)、α-リノレン酸は3つの二重結合(C18:3, n-3)を持ちます。ステアリン酸とパルミチン酸はどちらも飽和脂肪酸であり、二重結合を全く持ちません。したがって、設問の条件に合致するのはオレイン酸のみです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。オレイン酸は炭素数18の脂肪酸であり、炭素鎖中に1つの二重結合(C18:1, n-9)を持つ一不飽和脂肪酸です。したがって、設問の条件に合致します。
- 2. リノール酸は、炭素数18の多不飽和脂肪酸であり、炭素鎖中に2つの二重結合(C18:2, n-6)を持っています。設問の「二重結合を1つ含む」という条件とは異なります。正しくは:設問が「炭素鎖に二重結合を2つ含む脂肪酸」であれば、リノール酸が正解となります。選びやすい理由:代表的な不飽和脂肪酸であるため、二重結合の数を混同して選びやすいかもしれません。混同注意:オレイン酸(1個)、α-リノレン酸(3個)など、他の不飽和脂肪酸の二重結合の数と混同しやすいです。
- 3. ステアリン酸は、炭素数18の飽和脂肪酸であり、炭素鎖中に二重結合を全く持ちません。正しくは:設問が「炭素鎖に二重結合を持たない脂肪酸」であれば、ステアリン酸が正解候補となります。選びやすい理由:脂肪酸の名称としては馴染みがあるため、不飽和脂肪酸と誤認して選んでしまう可能性があります。混同注意:不飽和脂肪酸(オレイン酸など)と飽和脂肪酸(パルミチン酸など)の区別が曖昧な場合に混同しやすいです。
- 4. パルミチン酸は、炭素数16の飽和脂肪酸であり、炭素鎖中に二重結合を全く持ちません。正しくは:設問が「炭素鎖に二重結合を持たない脂肪酸」であれば、パルミチン酸が正解候補となります。選びやすい理由:最も一般的な飽和脂肪酸の一つであるため、知識の混乱から誤って選択する可能性があります。混同注意:ステアリン酸と同様に、不飽和脂肪酸との区別が曖昧な場合に混同しやすいです。
- 5. α-リノレン酸は、炭素数18の多不飽和脂肪酸であり、炭素鎖中に3つの二重結合(C18:3, n-3)を持っています。設問の「二重結合を1つ含む」という条件とは異なります。正しくは:設問が「炭素鎖に二重結合を3つ含む脂肪酸」であれば、α-リノレン酸が正解となります。選びやすい理由:必須脂肪酸として重要であるため、関連知識と混同して選びやすいかもしれません。混同注意:リノール酸(2個)やオレイン酸(1個)など、他の不飽和脂肪酸の二重結合の数と混同しやすいです。
国試ポイント
脂肪酸の種類(飽和脂肪酸、一不飽和脂肪酸、多不飽和脂肪酸)と、それぞれの代表例における炭素鎖中の二重結合の数を正確に理解しているかが問われる問題です。特に、主要な脂肪酸の構造式や炭素数、二重結合の位置(n-系/ω-系)を把握しておくことが重要です。
混同注意
不飽和脂肪酸であるオレイン酸(1個)、リノール酸(2個)、α-リノレン酸(3個)のように、二重結合の数が異なる脂肪酸間の混同が起こりやすいです。また、飽和脂肪酸(二重結合なし)と不飽和脂肪酸の明確な区別ができていない場合も誤答につながります。
次に同じ論点が出たら
今後、同様の論点が出題された場合、各脂肪酸の炭素数と二重結合の数(C:D)だけでなく、その二重結合の位置(ω-系またはn-系)や、必須脂肪酸であるか否か、さらには体内での代謝経路や生理作用についても問われる可能性があります。また、代表的な脂肪酸の構造式を識別できる能力も求められます。
関連知識
脂肪酸は、炭素骨格に結合する水素の飽和度によって、飽和脂肪酸、一不飽和脂肪酸、多不飽和脂肪酸に分類されます。飽和脂肪酸は炭素-炭素二重結合を持たず、不飽和脂肪酸は1つ以上の炭素-炭素二重結合を持ちます。リノール酸やα-リノレン酸は、体内で合成できない必須脂肪酸として特に重要です。ω-9脂肪酸であるオレイン酸は、体内で合成可能です。