運動単位を構成するのはどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第69回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・4番
解説
運動単位とは、1つの下位運動ニューロン(α運動ニューロン)と、そのニューロンが支配する全ての骨格筋細胞(筋線維)の集合体を指します。下位運動ニューロンは中枢神経系からの運動指令を最終的に骨格筋に伝達し、筋収縮を引き起こします。
選択肢ごとの解説
- 1. Ia線維は筋紡錘から中枢神経系へ伸展に関する感覚情報を伝える求心性(感覚)神経線維であり、運動指令を筋肉に伝える運動単位の構成要素ではありません。正しくは:運動単位は運動指令を伝える遠心性神経と、その指令によって収縮する筋線維で構成されます。Ia線維は感覚受容器の一部です。選びやすい理由:筋反射弓の一部として運動と密接に関連しているため、運動単位に含まれると誤解されやすいことがあります。混同注意:運動ニューロンと感覚ニューロンの区別、または反射弓の構成要素と運動単位の構成要素を混同する可能性があります。
- 2. 正解。運動単位は、一つの下位運動ニューロンとそのニューロンが支配する全ての骨格筋細胞(筋線維)から構成されます。筋細胞は運動の実行部分です。
- 3. γ運動ニューロンは筋紡錘内の錘内筋線維を支配し、筋紡錘の感度を調節する役割がありますが、通常の筋収縮を直接担う錘外筋線維を支配する運動単位(α運動ニューロンによる支配)の構成要素ではありません。正しくは:運動単位を構成するのは、錘外筋線維を支配するα運動ニューロンです。γ運動ニューロンは筋紡錘の感度調節に関与します。選びやすい理由:「運動ニューロン」という名称や、筋肉の機能調整に関わるため、運動単位の一部と間違えやすいかもしれません。混同注意:α運動ニューロンとγ運動ニューロンの機能的役割の違い、または筋紡錘の構造と機能に関する知識が曖昧な場合に混同しやすいです。
- 4. 正解。下位運動ニューロン(α運動ニューロン)は、その細胞体が脊髄前角や脳幹運動核にあり、軸索が直接骨格筋線維を支配する、運動単位の中心となる神経細胞です。
- 5. 上位運動ニューロンは下位運動ニューロンに指令を送ることで運動を調節しますが、直接骨格筋細胞を支配しないため、運動単位の構成要素には含まれません。運動単位は下位運動ニューロンから始まる末梢の構造です。正しくは:運動単位は末梢神経系の機能単位であり、上位運動ニューロンは中枢神経系の運動経路の一部です。選びやすい理由:「運動ニューロン」という言葉が含まれるため、運動単位に関連すると誤解されやすいです。混同注意:上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの役割の違い、および運動経路全体と運動単位の定義を混同する可能性があります。
国試ポイント
運動単位の定義と、それを構成する主要な要素(下位運動ニューロンと骨格筋細胞)を正確に理解しているかを問う基本的な問題です。特に、運動単位に含まれない他の神経細胞や感覚線維との区別が重要となります。
混同注意
上位運動ニューロンは運動を制御しますが、直接筋線維を支配しないため運動単位には含まれません。γ運動ニューロンは運動ニューロンの一種ですが、筋紡錘の錘内筋線維を支配し、筋の感度調節に関わるため、運動単位を構成する錘外筋線維を支配するα運動ニューロンとは役割が異なります。Ia線維は感覚線維であり、運動の出力側ではありません。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、運動単位の定義だけでなく、それが筋力の発揮や精密な運動にどのように関わるか、また、下位運動ニューロンの損傷と上位運動ニューロンの損傷で生じる症状の違いなど、関連する臨床的側面も問われる可能性があります。
関連知識
α運動ニューロンとγ運動ニューロンの機能的役割の違い、筋紡錘の構造と機能、反射弓の構成、上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの機能および損傷時の症状、運動単位の動員(サイズ原理)、筋収縮のメカニズム。