染色結果で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第72回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
エラスチカワンギーソン染色は、弾性線維を紫黒色に、膠原線維を赤色に染め分ける代表的な特殊染色法です。この問題は、主要な組織染色とその染色結果(特に色)に関する基本的な知識を問うものです。各染色法の目的と、何が何色に染まるかを正確に覚えている必要があります。
選択肢ごとの解説
- 1. アザン染色では、膠原線維は青色に染まります。正しくは:アザン染色では、膠原線維は青色に染まります。選びやすい理由:染色法と染まる組織の組み合わせは正しいが、染色の色が誤っているため、細部まで覚えていないと選びやすい。混同注意:赤色に染まるのは筋線維や赤血球です。
- 2. 渡辺の鍍銀法では、細網線維は黒色に染まります。正しくは:渡辺の鍍銀法では、細網線維は黒色に染まります。選びやすい理由:細網線維を染める方法として鍍銀法があるため、染まる対象は正しいが色が誤っていると選びやすい。混同注意:赤褐色はヘモジデリンなど他の物質の染色結果と混同する可能性があります。
- 3. コンゴーレッド染色では、アミロイドは赤色に染まります。正しくは:コンゴーレッド染色では、アミロイドは赤色に染まります。選びやすい理由:アミロイドの診断にコンゴーレッド染色が用いられることは事実であり、色の記憶が曖昧だと選びやすい。混同注意:灰色は一般的な染色像の色としてはあまり特徴的ではなく、他の不染物などと混同する可能性があります。
- 4. PAM染色(過ヨウ素酸銀メセナミン染色)では、メサンギウム基質は黒色に染まります。正しくは:PAM染色では、メサンギウム基質は黒色に染まります。選びやすい理由:PAM染色が腎臓の基底膜やメサンギウム基質の観察に用いられることは正しいが、色が誤っていると選びやすい。混同注意:青色はアザン染色での膠原線維や、トルイジンブルー染色での肥満細胞顆粒の色と混同する可能性があります。
- 5. 正解。エラスチカワンギーソン染色(エラスチカ・ワンギーソン染色)は、弾性線維を紫黒色に染色し、膠原線維を赤色に、その他の組織を黄色に染め分ける特殊染色法です。この選択肢の記述は正しいです。正しくは:この選択肢の記述は正しいです。選びやすい理由:正しい組み合わせであるため、正しい知識があれば選択できます。混同注意:特定の染色法で特異的に染まる色と対象を正確に記憶しているかが問われます。
国試ポイント
特殊染色法の名称と、その染色によって特定の組織成分が何色に染まるかという詳細な知識が問われます。特に、類似する染色法や、染まる対象は同じでも色が異なる選択肢に注意が必要です。具体的な色の記憶が重要となります。
混同注意
アザン染色(膠原線維は青)、渡辺の鍍銀法(細網線維は黒)、コンゴーレッド染色(アミロイドは赤)、PAM染色(基底膜・メサンギウム基質は黒)など、他の主要な特殊染色の染色結果と混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、まず染色法の名前から、どの組織成分を対象としているかを確認します。次に、その組織成分が何色に染まるかという具体的な色について、正確な知識を基に判断します。特に、色を誤った選択肢が頻出するため、色の記憶を重視します。
関連知識
各染色法の原理(酸性色素、塩基性色素、金属塩など)、染色目的(線維成分、脂質、糖質、病原体など)、そして実際の顕微鏡所見の色調について理解しておくことが重要です。特に結合組織の染色(膠原線維、細網線維、弾性線維)は頻出テーマです。