経口ブドウ糖負荷試験で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)は、特に妊娠糖尿病の診断において、その診断基準に組み込まれており、重要な役割を果たします。空腹時血糖値だけでは診断が難しい耐糖能異常や、食後高血糖の評価に適しています。その他の選択肢は、検体、絶食時間、対象患者、診断基準の各点で誤りを含んでいます。
選択肢ごとの解説
- 1. OGTTでは血糖値を測定するため、通常は血漿(ヘパリン加血漿など)が用いられます。血清も使用可能ですが、血漿の方が広く用いられます。正しくは:検査に用いる検体は血漿を用いる。選びやすい理由:血糖測定は血清でも可能であるため、正しいと誤解しやすい。混同注意:血清と血漿の使い分けについて。
- 2. 正解。OGTTは妊娠糖尿病の診断基準の一部として、広く用いられている標準的な検査方法です。特に75g OGTTが推奨されています。選びやすい理由:OGTTの主要な用途の一つであるため、正解と判断しやすい。
- 3. OGTTの前には、通常10時間以上の絶食が必要です。これは、基礎血糖値を正確に評価し、負荷試験の結果に影響を与えないためです。正しくは:試験前には、少なくとも10時間以上の絶食が必要である。選びやすい理由:一般的な採血前の短時間の絶食と混同しやすい。混同注意:血糖測定における絶食時間。
- 4. OGTTは糖尿病の診断や、境界型糖尿病(耐糖能異常)の評価を目的とするものであり、すでに糖尿病と診断されている患者には、治療効果のモニタリングなどで別の検査(HbA1cなど)が行われることが多いです。高血糖状態の患者にブドウ糖を負荷するのは、高血糖を悪化させるリスクもあります。正しくは:糖尿病の診断や耐糖能異常の評価を目的として実施する。選びやすい理由:糖尿病に関連する検査であるため、糖尿病患者にも行うと誤解しやすい。混同注意:診断のための検査と、治療経過観察のための検査。
- 5. 糖尿病の診断基準では、負荷後2時間値が最も重要視されます。病型診断には1時間値だけでなく、インスリン分泌能など他の情報も併せて評価されます。正しくは:糖尿病の診断には負荷後2時間値が特に重要である。選びやすい理由:1時間値も評価項目の一つであるため、重要と誤解しやすい。混同注意:OGTTの各時間点における血糖値の診断上の意味。
国試ポイント
経口ブドウ糖負荷試験の目的、実施方法、診断基準(特に重要な時間点)について正しく理解しているか問われる。特に、糖尿病診断におけるOGTTの役割と、妊娠糖尿病での活用は頻出事項。
混同注意
OGTTの絶食時間や、負荷後のどの時点の血糖値が診断上重要かについて、他の血糖関連検査(例:HbA1c、簡易血糖測定)の知識と混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合、OGTTの具体的な実施手順(ブドウ糖量、採血時間)、正常値・異常値の基準、および他の糖尿病診断マーカー(HbA1c、グリコアルブミン)との使い分けに注目して判断する。
関連知識
糖尿病の診断基準(WHO基準、日本糖尿病学会基準)、妊娠糖尿病の診断基準、インスリン抵抗性、インスリン分泌能の評価、糖代謝異常の種類(正常、境界型、糖尿病)。