血液型について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
日本人におけるRhD陰性の頻度は約0.5%とされており、これは輸血や妊娠におけるRh不適合を考える上で非常に重要な基礎知識です。
選択肢ごとの解説
- 1. ABO血液型が発見されたのは、1900年頃であり、1950年ではありません。正しくは:ABO血液型は1900年頃に発見されました。選びやすい理由:血液型の歴史に関する知識が曖昧な受験生は、時期を混同する可能性があります。混同注意:ABO血液型と他の血液型システム(例:Rh血液型など)の発見時期、または輸血療法の確立時期と混同しやすいです。
- 2. ABO血液型抗原は糖鎖(糖脂質または糖タンパク質)が主体であり、タンパク質が主体ではありません。正しくは:ABO血液型抗原は糖鎖抗原系です。選びやすい理由:一般的な抗原の多くがタンパク質であるため、血液型抗原もそうであると誤解しやすいです。混同注意:主要組織適合性複合体(MHC)抗原などのタンパク質抗原と混同しやすいです。
- 3. 正解。日本人のRhD陰性者の頻度は非常に低く、約0.5%とされています。これは輸血や妊娠時のRh不適合に関して重要な知識です。選びやすい理由:具体的な数値は覚えにくいですが、この頻度は日本人におけるRh不適合妊娠や緊急輸血対応を考える上で基本的な知識です。混同注意:欧米人におけるRhD陰性の頻度(約15%)と混同しやすいです。
- 4. ランシュタイナーの法則は、ABO血液型に特有の法則であり、『ABO式血液型抗原を保有しないヒト血清中には、必ずその抗原に対する抗体が自然抗体として存在する』というものです。Rh血液型では、抗原が体内に存在しない場合でも、必ずしも対応する抗体が自然に存在するわけではありません。抗体は、輸血や妊娠によって感作された場合に産生されます。正しくは:ランシュタイナーの法則が成り立つのはABO血液型です。選びやすい理由:血液型の基本的な法則としてランシュタイナーの法則を知っている場合、他の血液型にも一般化して適用されると誤解しやすいです。混同注意:ABO血液型とRh血液型における抗体産生のメカニズムの違いと混同しやすいです。
- 5. Rh系抗原の中で最も強い免疫原性を持つのはD抗原です。D抗原に対する抗D抗体は、輸血副作用や新生児溶血性疾患の主要な原因となります。正しくは:Rh系抗原の中でD抗原が最も強い免疫原性をもっています。選びやすい理由:Rh血液型には複数の抗原が存在するため、D抗原以外の抗原も重要であるという点で、他の抗原と混同しやすい可能性があります。混同注意:D抗原以外のRh抗原(C, c, E, eなど)の免疫原性の強さと混同しやすいです。
国試ポイント
血液型の基本的な知識、特にABO式とRh式の違い、抗原の種類、発見の歴史、そして日本人における特定の血液型の頻度について問う問題です。各選択肢の知識を正確に理解しているかが試されます。
混同注意
ABO血液型の発見年、抗原の種類(糖鎖かタンパク質か)、ランシュタイナーの法則の適用範囲、Rh系抗原の免疫原性の強さについて、他の血液型や一般的な免疫学の知識と混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、各血液型の発見者、発見年、抗原の化学的性質、主要な抗原の免疫原性の強さ、特定人種における頻度、そして各血液型に適用される法則(例:ランシュタイナーの法則)について、正確に覚えているかを確認すべきです。
関連知識
輸血学、免疫学、遺伝学、血液学における基礎知識。特に輸血副作用や新生児溶血性疾患の原因となる血液型不適合に関する知識は重要です。