リポ蛋白について誤っているのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
LDLはアガロースゲル電気泳動においてβ-リポタンパク質として移動し、VLDLはプレβ-リポタンパク質としてより陽極側に移動します。したがって、LDLがVLDLよりも陽極側へ移動するという記述は不適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. HDLは高密度リポタンパク質であり、その名の通りタンパク質含有量が他のリポタンパク質(特にLDL)と比較して最も多いです。選びやすい理由:リポタンパク質の名称と密度、成分の関係を理解していれば正しいと判断できます。混同注意:各リポタンパク質の組成(脂質とタンパク質の割合)
- 2. IDL(中間密度リポタンパク質)は、VLDLがリポタンパク質リパーゼによって代謝される過程で生じ、密度はVLDLとLDLの中間です。選びやすい理由:IDLの名称とその生成過程、他のリポタンパク質との密度の関係を理解していれば正しいと判断できます。混同注意:リポタンパク質の代謝経路と生成順序
- 3. カイロミクロンは最も大きなリポタンパク質であり、食事由来のトリグリセリドを輸送する役割を持つため、VLDLよりも粒子径が大きいです。選びやすい理由:カイロミクロンの生理的役割(食事由来脂質の輸送)から、他のリポタンパク質と比較して巨大な粒子であると理解していれば正しいと判断できます。混同注意:各リポタンパク質の粒子径と生理的役割
- 4. VLDLは肝臓で合成され、内因性のトリグリセリドを主に輸送するリポタンパク質ですが、カイロミクロンは食事由来のトリグリセリドを輸送し、その含有量はVLDLよりもはるかに多いです。選びやすい理由:VLDLもトリグリセリドを多く含むため混同しやすいですが、カイロミクロンが最もトリグリセリドに富むリポタンパク質であることを知っていれば正しいと判断できます。混同注意:VLDLとカイロミクロンの主要な構成脂質とその含有量
- 5. 正解。アガロースゲル電気泳動では、VLDL(プレβ-リポタンパク質)がLDL(β-リポタンパク質)よりも陽極側(より速く)に移動します。したがって、LDLがVLDLよりも陽極側へ移動するという記述は不適切です。正しくは:LDLはアガロースゲル電気泳動においてVLDLよりも陰極側へ移動します(またはVLDLがLDLよりも陽極側へ移動します)。選びやすい理由:リポタンパク質の電気泳動移動度は覚え間違いやすい項目であり、どちらがより陽極側に移動するかを逆にして覚えてしまう可能性があります。混同注意:リポタンパク質の電気泳動移動度と各リポタンパク質の分類(α、プレβ、β)
国試ポイント
リポタンパク質の電気泳動における移動度と分類(カイロミクロン、VLDL、LDL、HDL)を理解する。
混同注意
リポタンパク質の密度と電気泳動移動度の関係、および各リポタンパク質の主な機能と組成。
次に同じ論点が出たら
リポタンパク質の電気泳動パターンと各リポタンパク質の移動順序、およびそれぞれの主要な脂質成分を問う問題が出た場合、この知識を用いて判断する。
関連知識
カイロミクロンは原点にとどまる、HDLはα-リポタンパク質として最も陽極側に移動する。密度勾配遠心法と電気泳動法によるリポタンパク質の分類を関連付けて覚える。