血清蛋白電気泳動でα2分画の蛋白質はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・5番
解説
ハプトグロビンとセルロプラスミンは、血清タンパク電気泳動においてα2分画に属する主要なタンパク質です。CRPはγ分画、ヘモペキシンとトランスフェリンはβ分画に泳動されます。
選択肢ごとの解説
- 1. CRPは電気泳動では主にγ分画に移行します。急性炎症反応を示す代表的なタンパク質ですが、α分画ではありません。正しくは:CRPはγ分画に移行します。選びやすい理由:急性期反応物質として知られており、他のタンパク質との混同から選択されやすいかもしれません。混同注意:他の急性期タンパク質(α1-酸性糖タンパクなど)との泳動位置の混同。
- 2. ヘモペキシンはβ分画に泳動されるタンパク質です。ヘムと結合し、その処理を助ける働きがあります。正しくは:ヘモペキシンはβ分画に泳動されます。選びやすい理由:ヘモグロビン分解物と関連が深いことから、α分画のハプトグロビンと混同しやすいかもしれません。混同注意:ハプトグロビン(α2分画)やトランスフェリン(β分画)との混同。
- 3. 正解。ハプトグロビンはα2分画に泳動される代表的なタンパク質です。遊離ヘモグロビンと結合し、腎臓での排泄を防ぎます。急性期反応物質でもあります。
- 4. トランスフェリンは主にβ分画に泳動されるタンパク質です。鉄を運搬する役割を担っています。正しくは:トランスフェリンはβ分画に泳動されます。選びやすい理由:鉄代謝に関わる重要なタンパク質であり、名前の響きからα分画に属すると誤解されやすいかもしれません。混同注意:β分画の他のタンパク質や、α分画のタンパク質との混同。
- 5. 正解。セルロプラスミンはα2分画に泳動される代表的なタンパク質です。銅の運搬や酸化酵素活性を持ちます。
国試ポイント
血清タンパク電気泳動における主要な分画と、そこに属する代表的なタンパク質の種類およびその生理的役割を正確に理解しているかを問う問題です。特に、α1分画、α2分画、β分画、γ分画のそれぞれにどのようなタンパク質が含まれるかを覚えることが重要です。
混同注意
各分画に属するタンパク質の名称と、その生理機能の混同。特に急性期反応物質に分類されるタンパク質が複数の分画に存在するため、注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に同様の問題が出題された場合、選択肢のタンパク質がどの分画に属するか、またそのタンパク質がどのような生理的役割を持つかを判断する必要があります。
関連知識
血清タンパク電気泳動の各分画(アルブミン、α1、α2、β、γ)の組成、それぞれの主要タンパク質(例:α1-アンチトリプシン、α-フェトプロテイン、リポタンパク質、IgGなど)、および病態時の変動(例:急性炎症、肝硬変、ネフローゼ症候群)。