骨吸収マーカーはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・4番
解説
骨吸収マーカーは、破骨細胞の活動や骨基質の分解を示す指標です。TRAcP-5bは破骨細胞が産生する酵素で、DPDは骨コラーゲンが分解される際に放出される架橋物質であり、いずれも骨吸収の指標として用いられます。一方、オステオカルシン、骨型アルカリホスファターゼ、プロコラーゲン・ペプチドは骨形成マーカーです。
選択肢ごとの解説
- 1. オステオカルシンは骨形成マーカーであり、骨吸収マーカーではありません。正しくは:骨形成マーカーである。選びやすい理由:骨代謝に関わるマーカーであるため、選択肢として紛らわしい可能性があります。混同注意:他の骨代謝マーカー、特に骨形成マーカーと混同しやすいです。
- 2. 骨型アルカリホスファターゼは骨形成マーカーであり、骨吸収マーカーではありません。正しくは:骨形成マーカーである。選びやすい理由:骨代謝マーカーの一つであるため、骨吸収の指標としても考えがちです。混同注意:他の骨代謝マーカー、特に骨形成マーカーと混同しやすいです。
- 3. 正解。TRAcP-5bは破骨細胞に由来する酵素であり、骨吸収活性を反映する代表的な骨吸収マーカーです。
- 4. 正解。デオキシピリジノリンはコラーゲン架橋化合物の代謝産物であり、骨コラーゲンの分解を示す骨吸収マーカーです。
- 5. プロコラーゲン・ペプチド(例えばP-I-NPなど)はコラーゲンの合成を示す骨形成マーカーであり、骨吸収マーカーではありません。正しくは:骨形成マーカーである。選びやすい理由:コラーゲンと聞くと骨に結びつきやすいため、骨吸収マーカーと誤解しやすいかもしれません。混同注意:骨形成マーカーのP-I-NP(I型プロコラーゲン-N末端プロペプチド)と混同しやすいです。
国試ポイント
骨代謝マーカーは、骨形成と骨吸収のどちらを示すのかを正確に理解しているかが問われます。特に代表的なマーカーの名前と、それらがどちらのプロセスに関連するかを覚えることが重要です。
混同注意
骨形成マーカーと骨吸収マーカーの混同。特に名称が似ていたり、同じ分子の一部であったりするマーカー(例: コラーゲン関連ペプチド)に注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
骨代謝マーカーに関する問題が出た場合、まずそのマーカーが骨形成と骨吸収のどちらに分類されるかを判断し、次いでそれが細胞由来か基質分解産物かといった詳細な役割を検討します。
関連知識
骨形成マーカーには、P-I-NP (I型プロコラーゲン-N末端プロペプチド)、BAP (骨型アルカリホスファターゼ)、OC (オステオカルシン) などがあります。骨吸収マーカーには、TRAcP-5b (酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ)、DPD (デオキシピリジノリン)、NTX (N-テロペプチド)、CTX (C-テロペプチド) などがあります。