内胚葉から発生するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
肝臓は、発生学的に原始消化管の内胚葉から形成される重要な臓器です。具体的には、前腸の内胚葉が腹側に突出して肝憩室を形成し、そこから肝細胞が分化・増殖します。消化器系の実質臓器の多くは内胚葉由来であるという原則に則っています。
選択肢ごとの解説
- 1. 口腔は外胚葉と内胚葉の両方に由来する構造ですが、特に口腔上皮の大部分や歯のエナメル質は外胚葉から発生します。正しくは:口腔の上皮の一部は内胚葉由来ですが、大部分は外胚葉由来です。選びやすい理由:消化管の入り口であるため、内胚葉と混同しやすいかもしれません。混同注意:外胚葉
- 2. 正解。肝臓は消化管内胚葉の憩室として発生し、実質細胞である肝細胞は内胚葉に由来します。肝臓は消化器系の一部であり、消化管そのものも内胚葉由来であるため、この原則に合致します。
- 3. 腎臓は中胚葉(中間中胚葉)から発生します。泌尿器系に属する臓器は一般的に中胚葉由来です。正しくは:腎臓は中胚葉(中間中胚葉)から発生します。選びやすい理由:体液の恒常性維持に重要な臓器であり、内胚葉起源の臓器と混同しやすい可能性があります。混同注意:中胚葉
- 4. 卵管は中胚葉(ミュラー管)から発生する女性生殖器の一部です。生殖器系の臓器は主に中胚葉由来です。正しくは:卵管は中胚葉から発生します。選びやすい理由:内臓の一部として捉えられやすいため、内胚葉と間違える可能性はあります。混同注意:中胚葉
- 5. 肛門管の上部は内胚葉由来ですが、肛門の開口部(外胚葉陥入部)とその周囲の皮膚、括約筋などは外胚葉と中胚葉に由来します。特に問題文で「肛門」と漠然と示される場合、外胚葉性の要素が強いと判断されます。正しくは:肛門管の上部は内胚葉由来ですが、肛門の開口部や周囲の皮膚は外胚葉由来です。選びやすい理由:消化管の終端であるため、内胚葉由来の消化管と連続しているというイメージから、選択肢として選びやすいかもしれません。混同注意:外胚葉
国試ポイント
三胚葉からの主要な臓器発生に関する基本的な知識が問われています。特に消化器系、呼吸器系、泌尿生殖器系、神経系の各胚葉由来を正確に理解しているかが重要です。
混同注意
各胚葉からの発生臓器が非常に多く、似たような機能を持つ臓器でも胚葉が異なる場合があるため、混同しやすいです。特に、消化管の入り口と出口(口腔、肛門)は外胚葉との関わりが強く、間違いやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
同様の問題では、他の主要臓器(例:肺、膵臓、甲状腺、脾臓、脳、心臓など)がどの胚葉から発生するかを問われる可能性があります。また、ある臓器の一部分だけが異なる胚葉由来である、といった応用的な知識も問われることがあります。
関連知識
外胚葉:皮膚の表皮、神経系、感覚器(目、耳)、歯のエナメル質、脳下垂体前葉。 中胚葉:骨、筋肉、結合組織、循環器系(心臓、血管)、泌尿生殖器系(腎臓、卵管、精巣)、脾臓、真皮。 内胚葉:消化管上皮(咽頭から直腸まで)、消化腺(肝臓、膵臓)、呼吸器系上皮(肺、気管)、甲状腺、副甲状腺、胸腺、膀胱上皮。