原核生物の特徴で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
原核生物の最大の生物学的特徴の一つは、遺伝情報が環状DNAとして細胞質内に存在し、核膜を持たない点です。他の選択肢はすべて真核生物の特徴、あるいは原核生物には当てはまらない誤った記述です。
選択肢ごとの解説
- 1. 原核生物は核膜を持たず、核様体と呼ばれる領域に遺伝物質が局在しています。正しくは:核膜を持たず、核様体と呼ばれる領域に遺伝物質が局在しています。選びやすい理由:真核生物の最も基本的な特徴として核膜が挙げられるため、対比を誤ると選びやすいです。混同注意:真核生物の核構造と混同しやすいです。
- 2. 有糸分裂は真核生物の細胞分裂様式であり、原核生物は主に二分裂によって増殖します。正しくは:主に二分裂によって増殖します。選びやすい理由:細胞が増える基本的なプロセスとして細胞分裂全般を指すものと誤解し、選択肢として見過ごしがちです。混同注意:真核生物の細胞分裂(有糸分裂)と、原核生物の細胞分裂(二分裂)を混同しやすいです。
- 3. 正解。原核生物のゲノムDNAは、一本の環状DNAとして細胞質内に存在するのが特徴です。
- 4. ミトコンドリアは真核生物に存在する細胞小器官であり、原核生物はミトコンドリアを持ちません。代わりに細胞膜が呼吸鎖の機能の一部を担っています。正しくは:ミトコンドリアを持っていません。選びやすい理由:エネルギー産生は生命活動に不可欠なため、何らかの形でエネルギー産生器官があると考えがちですが、ミトコンドリアは真核生物特有です。混同注意:真核生物の細胞小器官と混同しやすいです。
- 5. 原核生物(細菌)の細胞壁の主成分はペプチドグリカンであり、セルロースは植物や一部の藻類の細胞壁の主成分です。正しくは:細胞壁の主成分はペプチドグリカンです。選びやすい理由:細胞壁があること自体は正しいので、成分の細部に注意しないと誤りを見逃しやすいです。混同注意:真菌や植物の細胞壁の成分と混同しやすいです。
国試ポイント
原核生物と真核生物の基本的な構造上の違い、特に核の有無、染色体の形態、主要な細胞小器官の有無、細胞分裂様式、細胞壁の構成成分を正確に理解しているかを問う問題です。基本的な生物学の知識が試されます。
混同注意
真核生物の構造(核膜、ミトコンドリア、有糸分裂、セルロース細胞壁)と原核生物の構造を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
今後、原核生物と真核生物の細胞内構造や機能に関する問題が出た場合、各細胞小器官の有無、DNAの形態、細胞壁の組成、増殖様式に着目して判断する。
関連知識
真核生物の核、ミトコンドリア、葉緑体の特徴、細胞壁の構成成分(ペプチドグリカン、セルロース、キチン)、二分裂と有糸分裂の違い。