安静呼気位から最大吸気位までの肺気量はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
最大吸気量(IC: Inspiratory Capacity)は、安静呼気位(ERVの終わり)から最大吸気位(TLC)まで吸い込める空気の総量を指します。これは回換気量(TV)と予備吸気量(IRV)の合計に等しいです。したがって、安静呼気位を基準として最大まで吸い込める肺気量は最大吸気量です。
選択肢ごとの解説
- 1. 肺活量は、最大吸気位から最大呼気位まで、最大限に吐き出せる空気の量です。正しくは:最大吸気位から最大呼気位まで、最大限に吐き出せる空気の量。選びやすい理由:「最大」という言葉が含まれるため、吸気に関連する概念として混同しやすいかもしれません。混同注意:最大吸気量
- 2. 全肺気量は、最大吸気位における肺内の総気量であり、残気量と肺活量の合計です。正しくは:最大吸気位における肺内の総気量(残気量+肺活量)。選びやすい理由:「最大吸気位」という記述から、肺全体の最大容量を連想し、全肺気量を選んでしまう可能性があります。混同注意:最大吸気量
- 3. 回換気量は、安静時の1回の呼吸で出入りする空気の量です。正しくは:安静時の1回の呼吸で出入りする空気の量。選びやすい理由:「呼気」という言葉から、日常的な呼吸に関連する気量を連想するかもしれませんが、設問は「最大吸気位」に言及しています。混同注意:予備吸気量
- 4. 正解。最大吸気量は、安静呼気位から最大限に吸い込める空気の量と定義されます。これは、予備吸気量と回換気量の合計に相当します。
- 5. 予備吸気量は、安静吸気位からさらに最大限に吸い込める空気の量です。設問は「安静呼気位から」とあります。正しくは:安静吸気位からさらに最大限に吸い込める空気の量。選びやすい理由:「最大」と「吸気」というキーワードから、この選択肢を選んでしまいがちですが、基準となる呼吸相が異なります。混同注意:最大吸気量
国試ポイント
肺気量の定義とその構成要素を正確に理解しているかが問われます。特に、どの呼吸相(安静呼気位、安静吸気位、最大呼気位など)を基準にしているかが重要です。
混同注意
肺活量、全肺気量、予備吸気量。これらはすべて「最大」というキーワードや「吸気」と関連する気量ですが、定義される基準点や測定範囲が異なります。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出題された場合、まず問題文中の「開始点(安静呼気位、安静吸気位など)」と「終了点(最大吸気位、最大呼気位など)」を正確に特定し、それに合致する肺気量を選択します。
関連知識
肺気量は、肺活量(VC)、全肺気量(TLC)、機能的残気量(FRC)、残気量(RV)などの区分があります。これらはそれぞれ回換気量(TV)、予備吸気量(IRV)、予備呼気量(ERV)などの組み合わせで成り立っています。各肺気量の定義と、それがどの呼吸相からどの呼吸相までの気量を示すのかを正確に把握しておく必要があります。