標準純音聴力検査の骨導聴力検査において音が直接伝わるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第69回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
骨導聴力検査は、外耳道や中耳(鼓膜、耳小骨)の機能をバイパスし、音の振動を直接頭蓋骨を介して内耳の蝸牛に伝達します。内耳の蝸牛内にあるリンパ液がこの振動を受け、有毛細胞が刺激されることで聴覚が生じます。
選択肢ごとの解説
- 1. 骨導聴力検査では、音の振動は外耳道を介さずに直接内耳に伝わるため、外耳道が音を直接伝える部位ではありません。正しくは:気導聴力検査においては、音波が鼓膜に到達するまでの通路です。選びやすい理由:聴覚の初期経路として真っ先に想起されやすいため、誤って選択されがちです。混同注意:気導聴力検査における音の伝達経路と混同しやすいです。
- 2. 骨導聴力検査では、鼓膜を振動させることなく直接内耳に音が伝わります。正しくは:気導聴力検査においては、音波の振動を最初に受け取る膜です。選びやすい理由:聴覚器の主要な構成要素であるため、音の伝達に必須と誤解されやすいです。混同注意:気導聴力検査における音の伝達経路と混同しやすいです。
- 3. 骨導聴力検査では、音の振動は耳小骨が担う空気の振動を機械的振動に変換する主要な経路を直接介さず、内耳のリンパ液に伝わります。正しくは:気導聴力検査においては、鼓膜の振動を内耳へ伝えるための重要な役割を担っています。選びやすい理由:鼓膜と内耳の間に位置するため、音の伝達に関与すると考えられやすいためです。混同注意:気導聴力検査における音の伝達経路と混同しやすいです。
- 4. 正解。骨導聴力検査では、頭蓋骨に当てられた振動子が発する音が頭蓋骨を直接振動させ、その振動が内耳の蝸牛内にあるリンパ液に直接伝わります。このリンパ液の動きが有毛細胞を刺激し、音として認識されます。
- 5. 蝸牛神経は、内耳で発生した音の刺激(機械的振動が電気信号に変換されたもの)を電気信号として脳に伝える神経であり、音の振動自体を直接伝達する部位ではありません。正しくは:内耳で変換された聴覚情報を電気信号として脳に伝達する役割を担っています。選びやすい理由:聴覚伝導路の最終段階に近い部分であるため、音の伝達に直接関わると誤解されやすいです。混同注意:聴覚情報の電気信号伝達段階と、音の機械的振動伝達段階を混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、標準純音聴力検査における骨導聴力検査の音の伝達経路に関する基礎知識を問うものです。特に、気導伝達経路(外耳、中耳)と骨導伝達経路の違いを正確に理解しているかが重要となります。
混同注意
気導聴力検査における音の伝達経路(外耳道、鼓膜、耳小骨)と骨導聴力検査の直接的な伝達経路、および聴覚伝導路における電気信号の伝達部位(蝸牛神経)を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次回、同様の論点が出題された場合、気導伝達と骨導伝達それぞれの音の「最初の到達点」と「バイパスされる部位」を明確に区別して判断することが重要です。
関連知識
気導聴力検査では、音波が外耳道、鼓膜、耳小骨を経て内耳に伝わります。骨導聴力検査は、外耳や中耳の機能に問題がある場合でも内耳の聴力を評価できるため、伝音難聴と感音難聴の鑑別に用いられます。